そもそも納棺師とは
2008年9月に公開された映画「おくりびと」。本木雅弘氏がこと、モッくんの名演技で日の目を見た職業が納棺師です。
私が駆け出しの頃は区内だけを回る納棺専門係の人はいましたが、関西では納棺師というジャンルは無く、湯灌業者がそれを担います。
その人は葬儀屋の親戚で、年齢の事もあって重たい道具を運んだりできないので、数社から納棺だけを受注してました。まあ、納棺専門の便利屋さんみたいなもんです。
まだまだ湯灌がメジャーじゃなかった頃、納棺は葬儀屋の仕事でしたので、誰でも普通に着替えさせる事はできたもんです。
モッくん登場!
そんな時代を経て、湯灌業者が出てきて葬儀屋に売り込んできた。これはモッくん登場のずいぶん前の話。まだ高価だったのであまり普及しなかったのです。
大阪の平安祭典のメンバーはまだ仕事ができた方なので自分たちでやってましたが、他の互助会系は全くダメで、業務主体じゃなく営業がメインなんで着替えさせる事ができない。
なので、着替えまでやってくれる湯灌を必死に取るんです。そもそもこの湯灌業者も互助会絡みで設立した背景があるので、町の葬儀屋に比べてはるかに料金が安いから取りやすい。
そんな流れで関西の納棺師と呼ばれる湯灌業者は、担当者の「できない」・「面倒だ」に利用され、ご遺体の状態的に「それは無理やろ」というのも無理クリ注文してくるようになります。
自分への評価を理解しない互助会の担当者
それでも彼らは文句一つ言わずやる。それは湯灌事業者としてのプライドと、故人を敬う彼らの信念なんです。
そんな崇高な意識を己の無能さゆえ悪用する担当者。湯灌後の納棺は自分がするんだけど、能力が低いから遺族は先ほどの湯灌担当者の所作の感動に浸っている。
嘘でもハッタリでもいいから施行後に再入会してほしい。葬儀費用が安かったら親族も入会してくれるなんて思ってるから、礼儀もわきまえないし、言葉も軽い。
だから、葬儀が終わるまでは普通に付き合いをしてくれるけど、終われば相手にされない。「ありがとうございました」と言われた言葉を、喪家の本心と思っている。
いや、それは社交辞令やで。だから後日、尋ねても家に上げてもらえない。お線香ひとつ上げさせてもらえない。「なんのご用ですか?」があなたの評価。
真摯に仕事に取り組まないあなたには誰も感動しないから、「次回もあなたに」はならないの。
それ、わかる?

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