日本セレモニーが、公安委員会より勧告を受けたそうな

足を鎖で繋がれた像
足を鎖で繋がれた像

日本セレモニーが公正取引委員会から是正勧告を受けた。下請け事業者に対するノルマの強要が背景にあり、かなりの金額のおせち料理などを購入させていたという。こんな事、まだまだ互助会さんの中には山ほどある話ですよ。さじ加減を間違わないようにやっているか、否かの違いくらいのレベルの話です…

互助会の皆さん、強制ノルマはいけませんよ

互助会大手の日本セレモニーが公正取引委員会から勧告を受けた。

(平成28年6月14日)株式会社日本セレモニーに対する勧告等について

一部抜粋すると、

 公正取引委員会は,株式会社日本セレモニー(以下「日本セレモニー」という。)に対し調査を行ってきたところ,同社が自ら又は子会社5社を通じて,下請代金支払遅延等防止法(以下「下請法」という。)第4条第1項第6号(購入・利用強制の禁止)の規定に違反する行為を行っていたことが認められたので,本日,下請法第7条第2項の規定に基づき同社に対し勧告を行うとともに,同社の子会社5社に対し指導を行った。

勧告の内容は、下請けの業者さん達がおせち料理だとかディナーショーのチケット購入を強制されたという、この業界ではよくある話なんですが、その業者さんが公正取引委員会にチクった感じですね。

普通は、こんな話は表に出てこないんです。出せば取引を終了させられる可能性があるので、一か八かの感じでやらないといけない。それでも出てきたというのは、相当の我慢を繰り返してきて背に腹を変えれない状況が背景にあったんでしょうね。

お互いの関係のバランス加減

今回のようなおせち料理やディナーショーは、本来、会員のためのイベントなんですが、それを消化できないからこんな事態が起きる訳です。お願いする側も人間性の問題もあるでしょうし、日頃の付き合い方によっても状況が変わるとは思います。

相手が「ちょっときついけど、日頃の付き合いもあるし常識的な数だし」なんて思ってくれていればいいですけど、「もう、堪忍してくださいよぉ〜。強制しすぎですよ。ムリ、ムリ」なんてなると度が過ぎてます。

それぞれに許容できるキャパがありますから協力するにも限度があります。それを超えるのはエゴしかない。責任者の人間性が良くなくて、しかも自分でノルマを達成できない分すべてを下請けに振っている。また、お願いする側が人気のない上に権力になびくタイプの人間のケースでは不満が増長する可能性があります。

144人の合計で3千万円を超える支払いをしていたということは、平均で一人当たり約23万円ほどを購入させられていたということになります。おせちならワンセット3万円で7〜8セット、5万円なら4〜5セットは購入しないと計算が合わない。

付き合いする上での原資は

ブライダル司会者でも発注元から2万円もらえれば御の字でしょうし、1万くらいでも受ける人もいますから、月に5件(そんなに無いと思うけど)受注しても1回2万円で10万円、1回1万円なら5万円。年間にしても60〜120万円ほどでしょうか。

「司会進行,美容着付け,音響操作等」と記載されているけど、こんな業務はほとんど個人事業者ですし、結婚式の件数が少ないのに売上とノルマ付き合いのバランスが合わない。司会者の場合、葬儀の方にも呼んでもらっているかもしれないけど、音響関係なんて結婚式しかないでしょうし。

なので、年間でおせち一つぐらいならわかります。「どこかで購入する予定があるのなら、うちから買ってや、頼むで!」ってのはあると思うのです。ディナーショーに1回くらいは参加せざるえない状況もあるかもしれない。でも、そのキャパを超えてしまったんでしょうね。

私の経験上の話

私が知りうる限りの互助会でも同様の事はありました。主に会員向けのイベントの目標数値達成のためにノルマがあるので、それを達成しなければいけない現場の苦しさです。年々その数値は上がっていくので、年々大変になってくるのです。

そして、その内容が世間で販売されているものより安くていいものだったら売れますが、世間より内容が悪ければ苦労するんですよ。ディナーショーでも一流どころを呼ぶわけでもないし、奇をてらったところを持ってくる企画力もない。なので、昔は聞いたような名前の人がくるわけです。そんな人にお金を出してまで行かないのです。世間は。

おせち料理にしても、最近では誰が監修したとかブランドも必要だし、ネットでも注文できるんですから、もっと創意工夫が必要なんですが、ドーンと勢いだけで企画しちゃうんですよ。付き合いがあるから購入して当然。働いているんだから協力して当然。なんて意識が背景にありましたから無理があるんです。

まぁ、互助会に限らず、葬儀屋の意識ってこんなもんですよ。基本的に企画力が弱い。そして物事を始める段取りが遅すぎる。開催時期が決まっている事でもなぜか遅い。おせちなんて12月の末には届けないといけないのに、12月に入ってからノルマを振られたりするわけです。世間は他で注文してるっちゅうねんって感じになるわけです。

そこに日頃の業務も重なるし、余計に無理がくるわけです。基本的に思いつきな発案が多かったので周りは大変です。それを行動力なんて評価するのは大違いで、一族のわがままに付き合わされる社員や個人請負の苦労を物語るイベントがとにかく多かったのです。

今回のケースの原因はわかりませんが、それでも通報したというのはよほどの負担感があったんでしょうね。しかし、文句を言える状況、関係ではない話であるという事は、互助会関係者・経験者なら思うすごい出来事でした。

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