胡散臭い葬儀紹介業者が増えて困るんですけど

胡散臭い男
胡散臭い男

今や、乱立気味のサイト上で葬儀を紹介する業者。新たに自宅葬を勧めるような輩も出てきた。そんなさぁ、先達の悪い方法ばかりマネしないで、もっと、アイデアで勝負して、世の中の皆さんに役立つような仕事ができないものかなぁと思いますケド…

次から、次へと出てきてさぁ、面倒くさいんですけど

ご承知のように、ネット上で葬儀を紹介する業者の話です。以前、別の記事で時系列にまとめたものを持ってきました。

 2000年  鎌倉新書が「いい葬儀」を開始。
 2006年08月  株式会社ユニクスト・オンラインが「葬儀本.com関西版」を開始。
 2009年06月  株式会社みれんびが「葬儀レビ」を開始。
 2009年09月  イオンライフ株式会社が「イオンのお葬式」を開始。
 2009年10月  株式会社ユニクスト・オンラインが「小さなお葬式」を開始。
 2013年08月  株式会社みれんびが「シンプルなお葬式」を開始。

一応、2000年に提供を開始したという鎌倉新書の「いい葬儀」(この頃、葬儀業界では特に存在を意識をしていなかった時代)や、「葬儀本.com」、「葬儀レビ」など、葬儀社を検索する目的辺りまでは良かったのです。葬儀そのものの紹介ではなく、葬儀業者情報のばらつきをまとめて、消費者が検索しやすい葬儀社の情報統合サイトの程をなしていたからです。

葬儀専門グーグルマップのように、自分の町の葬儀社がどこにあるのかがわかるし、そして葬儀ガイドブックのように、葬儀費用構成の点についても事前に知識を得れるよう、様々な情報が提供されている。若干、葬儀経験の少ないアドバイザーが意味不明な事を主張するきらいもあるが、その真偽を理解する努力は消費者が勉強しなければいけない点であると思う。

これらの中には業界の人間にも役立つような情報を掲載しているサイトもあり、ウエルカムな存在だったと思えるのです。葬儀社を比較するのが難しかった時代に一歩足を踏み入れて、地域性や特色、参列予定人数など、様々なワードから登録する葬儀社をワンクリックで検索できたのです。

サイト上でしのぎを削る戦いが始まる

「有料で掲載? そんなところに広告出して、ほんまに仕事くるん?」なんて、当初は見向きもしなかった葬儀業界も、ポータルサイトの人気が出れば出るほど、そこから検索され、施行誘致につながる可能性が高くなる事を知ることになります。基本、葬儀業界はIT関連について無知すぎるので、技術や情報など、形のないものを信用していないのがまずダメです。

すると、「おっ、葬儀社を紹介するサイトって、今、来てるんじゃない」なんてIT業者が、次から次へと、雨後の筍のように同様のサイトを乱立する。そして、そのサイトにも登録してもらおうと考えて、掲載料無料で施行発生時に掲載料金を支払う仕組みに変化していく。アドセンスやアフリエイトの世界をこっちに持ってくるだけなので、そんなに難しいことでもない。

サイトを訪れた消費者が何を検索して、どの葬儀社へ行ったかはわかるけど、その先の施行発生があれば掲載料金を支払う部分に関しては、お互いに信用の上で成り立つところもあったのです。クリックによる課金が売上ベースなのに、その料金に対しても成果が出ないと葬儀屋は支払いを渋る。そうして、IT業界の仕組みに疎い葬儀屋はルールを破っていきます。

サイトからの検索で確かに売れているのに「これ、うちに直接申し込んできた施行やから。事前に相談があって、見積もり作ってる件やわ」なんてとぼけて、支払いが発生するケースなのにズルをする。そうなると、葬儀社を紹介する事によって人気を得て、お金を生み出すサイトを作り出す彼らの事業が機能しなくなる。死活問題になってくるんです。

こいつら汚えから、いっそ葬儀自体を紹介するべ

消費者もポータルサイトから葬儀社を検索し、そのリンク先の葬儀社で内容を見るわけですが、その光景は、検索を繰り返すほど面倒臭い場面に出くわします。葬儀社各社のフォーマットが違いすぎるし、価格設定も違う。プラン内容も、こっちには付いているけど、あっちには付いていない、また、どれが必要な商品かも理解できない。

この事情をニーズと捉える嗅覚は素晴らしい部分と、葬儀社との付き合いに嫌気がさした頃、彼らは次の一手として葬儀そのものを紹介するサイトを別途に立ち上げることになります。これまでの葬儀社との付き合いで、「ホームページ作ってくれないか」なんて相談もあったでしょう。登録業者のサイトも研究した。それらの経験で葬儀の仕組みにも理解を深めた。

彼らは、その経験を生かして水面下で静かに葬儀プランを作成し、万全の準備期間を経て、これまで自社の葬儀社紹介サイトに登録している、山といる業者をターゲットに葬儀紹介サイトをリリースしたのです。

「受けた」いや、「受けちゃった」んです。このサイト。消費者はここへ訪れれば、画一したフォーマットで葬儀プランを見れる。葬儀社と違い、見やすいサイトだし、説明も細かい。そして、葬儀代金が統一されている上、明示されているのが安心感を生んだのです。彼らの専門分野であるウェイブ上で勝負できる土台を作ったのです。葬儀を商品にしてね。

また、真似するぅ

これまた、葬儀社を紹介していたIT業者も一斉に右に習えですよ。次から、次へと葬儀そのものを紹介するサイトが乱立する結果になりました。で、次は客の取り合い。で、次に商品の値下げ。あらたな価値観の創造!なんて言って、最近では目立とうとの意図から、自宅葬を売りにする業者も出ててくる。あとは資金力のないところが脱落するお決まりのパターンです。

値段が下がると紹介業者の利ざやは減るけど致命傷にはならない。自宅葬を進めている後発の業者も、本業は企画ものでIT事業をやっているので、利益は確保できているし、サイト作成、サイト運営コストは本業でまかなえるので心配する必要もない。また、施行そのものをやるわけではないので、人的費用も設備投資も不要。ええ商売ですなぁ。

彼らに、理念やモラルを求めても全く意味がない。彼らの興味は、葬送儀礼の文化ではなく、いかに消費者が自社サイトを訪れ、そこから施行につながるかどうかであり、商品内容の不備や、儀礼に沿った内容なんてのはどうでもいいんです。火葬のみの葬儀のスタイルがあると知れば、それをいかにも意味があるような言葉で飾り、直葬を販売するだけです。

サイト上では、葬儀の大切さをコメントし、不明瞭な葬儀業界を私たちが改革をするって感じの正義の味方状態ですが、そんな事、真剣に思っている訳ないでしょう。本当にそういう価値観を持って、理念があるなら、お寺さんを紹介するのだけはやめた方が良かった。どこの紹介業者もお寺さんを定額紹介しているのですが、ここは仏教界とタッグを組んで欲しかった。

それぞれの、間違いの原因

まず、葬儀という仕事・事業が誰でも、許可も必要とせずできる点があります。士業のように国家資格を必要とする仕事の場合、この方々を紹介する「安心できる士業紹介サイト」なんてものを作った場合、彼らは実務はできませんし、あっせんも問題が出る。なので、正当にサイト情報の充実度で、登録する士業が増える仕事をしないといけない。

登録する士業が、クリックによる課金制度を良しとして、それでも掲載を望むのであれば、両者の思惑はマッチングし、消費者に対しても利便性を提供した上で、利益の住み分けはできるのです。サイト上に貼り付ける広告事業であり、ジャンルを増やせば、万に一つかもしれないがグーグルを超える可能性もある訳です。

かなり難しい問題ですが、葬儀業界が自らを律して、資格に対する法的整備を望まなかった、働きかけなかった事も、これらの事態を生む背景だったと思います。葬祭ディレクターの資格にしても、法的な権限はないし、士業のように有資格者でなければこれ以上の業務をしてはいけない状態にはないという事です。これがマズイ。だから利用されてしまう。

彼らは、宗教者も商品としての議論に上げてしまった。お寺さんも資格が必要だし、専門家であるが、これも絶対な法的規制はない。モグリの僧侶がいたとしても、そこへ依頼して、お布施を支払っても双方が捕まる訳でもない。お布施は料金ではない。素人が上手に読経しても、ありがたいと感じれば発生する行為ですから、紹介する商品として利用されてしまった。

宗教者を手玉に取ったのはマズかったんじゃない

葬儀社は、葬送儀礼上、第三者の立場であり、歴史的にも葬列における人員派遣業、葬具貸し出し業としてスタートしていますから、あくまでもビジネスです。国が考える業種ではない。けど、国民が命を終えるという事は、国力にも関わる事であり、生死に関する環境整備は国の仕事です。お金の心配をせずに、正しく、生を喜び、死を悼む事ができる環境は必要です。

そして、葬儀紹介事業を営む彼らが理念を持っているのなら、安直にお寺さんを紹介するのではなく、維持運営に困る末寺を抱える本山と意見を交わし、別の方法で手を差し伸べるべきだと思う。不便を便利に変えるなんて言葉を吐くなら、その方法が間違っている。あなたたちのスキルがあれば、もっと宗教を身近に感じる新たな価値観を生み出せると思うんだけど。

仮に葬儀において宗教者を紹介するにしても、その根本のルールと権限は、宗教界に置くべきだし、もし、頭の固い本山の役員がいたら、消費者のニーズをコンコンと説明して、教えと経済の融合方法を編み出せばよかったと感じる。そしたら、Amazonなんかを利用して、小さなお葬式を抜いてやろうなんて、チンケな考えは生まれなかったんじゃない、みんれびさん。

お寺さんを紹介しても直接手数料を取らず、本山サイト管理料金として、本山から経費として利益を受け取ればよかったのに。本山サイトから紹介されたお寺さんが、運営経費として本山へ浄財を収め、結果的にその費用が紹介から発生していても、それは本山の問題であり、あからさまにあなたたちが、古い葬儀屋のように「抜いてる」ようには見えないよ。

おまんらも葬儀屋やんけ!

葬儀の不透明性をわかりやすく。なんて言うなら、これまでの葬儀屋がやってきた、宗教者を紹介してバックマージンを取るなんてやり方はスマートじゃない。「おまんらも、葬儀屋かって」ツッコミたくなるじゃん。バカな葬儀屋から利益を取るのはいいと思う。自分で施行を引っ張ってこれないような商売している奴らなら、どんどん利用すればいい。ごまめ同士でね。

でもね、福祉葬儀よりも安い料金で直葬を販売したり、福祉葬儀と同等の金額で内容の悪い葬儀なんて販売するんじゃないよ。「お葬儀にお金をかけれない弱者のため?」そんな気持ちがあるなら、福祉課の窓口へ紹介できるサイトを作った方がマシだよ。葬儀に限って葬祭扶助の受給を受けるために尽力してあげた方が、それこそ、不便を便利に変える仕事じゃないの。

バカな葬儀業界からズルをされて、腹立たしい気持ちもわかるけど、結局のところ、あなたたちの事業は消費者のためと言いながら、消費者の真の声は聞こえない。現場が一番なんて、どこかの刑事みたいな古いことを言うつもりはないけど、パソコンの画面からは、人々の悲しみの根元や、生活上の不安、様々な背景事情なんかは感じれないと思う。

これらも含めてケアしなければいけない仕事が葬儀だと思うし、皆、「お世話になりましてありがとう」とか、「おかげさまで助かったわ」の言葉をエネルギーにして日夜、走り回っているんだよ。そこにはお金に変えれない経験があるし、やったものにしかわからない感情が存在する事だけは間違いないと思うんです。

IT起業家って呼ばれるような、すんごい方々へ

こんな事を言うと、アナログな視点だから葬儀は変わらないんだ! だから、ダメなんだよ、葬儀屋は。俺たちが消費者のニーズのために立ち上がったんだ。業界を、日本を変えてやるぜ。なんて声が聞こえてきそうだけど、もし、そう思うんだったら、同じ葬儀屋として土俵に上がってくるべきでしょう。葬儀施行もやる。紹介もする。それなら勝ったもんが正論だよ。

そんな勇気もなく、体を動かすのはバカのやる仕事ぐらいに思っているかしれないけど、あなた達は、そんなバカな人間の、現場の仕事がなければ成り立たないんです。人の褌で相撲を取るような商売じゃなく、自分の土俵を作るぐらいの熱意はないのかねぇ。ポチポチでチャリンと利益を得るような商売を起業家っていうのも、日本って、さもしい国になったんもんだね。

で、後発の次から次へと出てくる紹介業者の皆さん。あなた方が先達の真似をしてやる限り、自宅で葬儀をやろうが、新しい価値観を打ち出そうが、所詮、二番煎じなんですよ。気概があるなら、せめてお寺さん紹介問題だけでも本山や、全仏に教えを請いに伺って、世の中のお役に立つような仕事をしてほしいな。そしたら、小さなお葬儀や、みんれびを超えれると思う。

これ、自宅葬を始めたIT屋さんですが、自宅葬は一番スキルのいる仕事。もし、経験のない方が担当するなら一番寒い話と感じる。なので、結局は葬儀社が受けてするだけなんでしょう。しかも、結構な料金設定なんですケド…

鎌倉自宅葬儀社では「最後の思い出も、家でつくる。」をコンセプトに、自宅葬に特化し、自社で葬儀の施工を執り行います。

近年、葬儀業界では、高齢化による葬儀の小規模化(低価格化、簡素化)が進む一方、ご家族が故人を見送るのに十分な時間が確保しづらいという傾向があります(※1)。鎌倉自宅葬儀社は、ご臨終の後ご家族が落ち着いたタイミングでコンシェルジュが打ち合わせを行い、葬儀のコンセプトから内容までのプランニングを実施。一般的に葬儀にかかる日数が最短2~3日であるのに対し、ご要望に応じて約1週間という時間をかけて作り上げることで、故人の思い出を家族や友人と慣れ親しんだ環境で語り尽くす、上質な自宅葬を提供いたします。

引用:鎌倉自宅葬ホームページより

葬儀業界が紹介事業を立ち上げないのは、そこまでして値段を下げてまで仕事を安っぽくしたくない気持ちと、これ以上、葬儀費用の下落を避けたいという、一部の経営者の利益保護の観点しかないのも事実。それと、個人商店の集まりだから、商店街組合みたいな団体があっても、個人の主張がメインだから、業界の利益、日本の利益なんてものは視線の先にはない。

もっと世間との目線を合わせて自らを律する気持ちがなければなければダメだし、真の意味で、葬儀屋から葬儀社に変わらないと先はないとは思うけどね。世間に存在する葬儀社って、内情は葬儀屋だからさ。本当の意味での会社・法人ではないだよね。ま、こんな業界だから、異業種から参入して、葬儀屋を下請けにして元請けの位置に収まることができるんだけどね。

あっ、それと、小さなお葬儀の方は、大手互助会のバックがあるから資金力で負けるからね、アイデアだよ、アイデア勝負。

ちなみに、この辺の連中も面倒くさいことには変わりないので、良い子は真似をしないようにね。

またまた葬儀業界が、めんどくさい状態になってきている
ズルイヤツが多いですサイト上で「一般社団法人・葬儀」と検索してみてください。ワンサカ出てくると思います。過去、流行したNPO法人が現在は一般...

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