互助会の料理監修 鉄人坂井氏をリスペクトして相談の鉄人を目指してみるか

パスタを食べる子供
パスタを食べる子供

互助会の料理監修でよく登場する、料理の鉄人 坂井宏行氏。イメージ戦略として活用するのはわかるが、あっちこっちの互助会や、料理やさんで登場されると、ちょっとねと思ってしまう。そして、このような高額なキャラクター使用料は、施行費用に跳ね返るのだが…

あちらこちらで登場する、鉄人坂井氏

最近、互助会系の冠婚の商品紹介ページでやたら鉄人坂井氏を見かける。料理のイメージアップを狙って、「鉄人 坂井宏行監修」のワードが溢れかえっているが、坂井氏が監修している互助会がそれぞれ別会社、競争相手なのに、料理は同一人物が面倒を見ている。これでは、高いお金を払って差別化を図る意味があるのか?

この鉄人料理、実は2ヶ月ほど前にいただく機会に恵まれた。場所は、三重平安閣が経営する結婚式場。ここで披露宴の冒頭に料理長が挨拶をし、その時もやたら鉄人坂井氏の監修である事をアピってきていたのです。確かに料理のクオリティはそこそこ高いと感じましたし、意外とボリュームもあった。

こういう宴会の料理は、デザイン性にこだわりすぎてボリュームがないケースも多いのですが、この点は満足。盛り付けもおしゃれな感じで、味もいい。ただ、サービスや、場の雰囲気、それら全てを総合してこその料理なので、若干、ネーミングだけが一人歩きしているようにも感じたところが残念。

と言うのも、冒頭の料理長の挨拶で声があまりにも小さく、何をしゃべっているのか聞こえなかった。人を惹きつける言葉、話し方を勉強したほうがいい。せっかく、アピールする場面なら、料理だけでなく、意識も磨かないとダメダメ。せっかく、会社が高いお金払って鉄人に監修してもらっているんですから、料理長、コスト意識持ってしっかりしてくださいよ。

キャラ好きだね、しかも、使い回しで

しかし、互助会はよほどお金が余っているのか、マニアックなキャラを探してくるのがうまいのか、広告代理店に乗せられやすいのか、ネームバリューはあるけど、ちょっと旬を過ぎた、若干の大御所感を出してくる人を使うのがお好きな様子とお見受けした。

関東方面でよく見かけたが、やたら「大村崑氏」が出てくる。出てくる。あっちも、こっちも大村崑。赤い霊柩車で、葬儀のイメージもあるのはわかるけど、これも共同で使用しているんでしょう。お互いに費用を出し合って、地域的にはダブらないからOKっと。

墓石屋さんにも登場するし、葬儀屋さんにも登場。こんな大村崑氏のキャラに近づきつつ、そのような道を選択する鉄人坂井氏。でも、ネスカフェのコマーシャルにも出ているし、豪華客船の料理なんかも担当しているので、歴史の遺産に頼る大村崑氏とは違い、現場でも腕をふるえるところが強みなので、まだまだ商品価値が高い人なのかもしれない。

でも、今やネット時代。この大村崑氏も鉄人坂井氏も、検索して辿り着いたホームページ上で、いろいろな会社からニコニコされた日にゃ、ちょっとブランド感が安っぽくなってくる。ま、元々、旬では無いし、格安なイメージ使用料という、ネームバリューの割安感だけが売りなんだろうから、双方割り切っているかもしれないですね。

費用対効果はいかほどなのか

これらタレントを使って、アピールしてくる互助会さんの商行為は、あまりにも安易な手法ではないかと、前々から感じている。ブライダルでも、有名デザーナーの衣装を売りにしてくるが、これ、結構高い衣装になります。ま、確かに女心をくすぐる部分もあるのですが、もっと企画力で夢を売らないと消費者の負担が増えるだけになってしまう。

高額なキャラクター使用料を支払うという事は、その経費は冠婚葬祭の費用に跳ね返る。企画力のない互助会が、金にモノを言わせてやってしまう事で、一部のお客さんには受けるかもしれないけど、費用がかさむ割に披露宴の企画内容が追いつかず、高額な貸衣装によるものだけが売りだとプランの内容が乏しくなり、これまた消費者が離れていく要因の一つになる。

テレビCM、スポンサー活動、企業としては当然の行動ではあるが、これを葬儀屋がベースの互助会がやったところでイメージが上がるのだろうか。サブリミナル効果を狙って、同じフレーズのコマーシャルをやってくるが、これ、いざ死を迎えた家族に「◯◯葬儀社ってコマーシャルやってるところあるやん」って狙いでしょ。結婚式ではこの効果は弱い。

もしかしてスキャンダル防止のためのマスコミとの付き合い?

古い出来事で、ある新聞社の勇者?が、寸志問題などでネガティブキャンペーンを打ってきた事があった。記事掲載直後は、ガンガン行ってやるぜ!って感じでしたが、数度、その記事が続いた後、互助会側がその新聞社への広告を全て打ち切った事で、白旗を上げてあっさりと終わったという話を聞いた。

金に振られるマスコミの姿勢もどうかなという問題でしたが、こういった過去の経験から、マスメディアへの牽制の意味でスポンサー活動や広告宣伝に積極的なのかな? 媒体側からすれば、普段からお付き合いのあるスポンサーさんの悪い事は書けなくなりますもんね。

そんな事情を知る広告代理店からすれば、互助会ってそこそこ金出してくるぜ! なんて思っているから、どんどんタイアップ企画や売れ残り商品を掘り込んでくるのかな。互助会側から見ても、うまく乗せられているフリをしながら、いざという時のための保険料だと思えば、少々費用がかかろうが安い経費なんでしょうね。

こういうところは、経験値に基づいての防御姿勢の素晴らしさを感じます。やっぱり、お金のあるところは違いますね。働く人々にはあまり報酬が上がらないようにセーブし、自社の擁壁を固めるためには費用を惜しまない。逆に言えば、それだけ隙だらけの業種とも言えるのですが、そういう弱点を補うために一族を守る補強費は使いますもんね。よっ、さすが殿!

消費者は乗せられてはいけませんよ

鉄人が監修しても、しなくても、最終的に料理を作るのは現場ですから、その料理長のスキルによって品質は変わります。葬儀も同じで、担当者のスキルによって満足できるかどうかは、大きく変わってきます。

ただ、冠婚は事前の試食なども積極的ですし、商品プランの中で料理が占めるウエイトが大きいので、その式場を利用するかどうかの判断材料にはなるのですが、葬儀は料理が美味しくても、それが葬儀施行評価のすべてにつながるわけでもない。商品(施行)内容と金額の相対的なものが評価になるのですが、これを事前に判断できる材料が無い。

担当者の説明能力、判断能力、配慮によって大きな差が出ますし、商品構成も分かりにくい。結局、葬儀の場合は、やってみないとわからないって感じになってますね。だから、後発の業者や紹介業者、終活業者などは、その不安感を煽ってメシの種にできるところがあります。

相談の鉄人でも目指しますか

じゃ、ご理解いただきやすいようにシミュレーション葬儀をやりますね、なんて言っても、死を実感しないデモンストレーションではイマイチ掴みきれないし、参加する皆さんもダレてしまうので意味がない。事前の相談では、担当者も普段見せないような笑顔と、よそ行き(カッコつけたという大阪弁です)の言葉で話してくるから、面の皮が厚いヤツは見抜きにくい。

各種セミナーも主催者側の不利になる事は、基本、話さないし、葬儀社が主催でない場合でも、どこかで繋がっている施行担当の葬儀社への配慮、利益共有の関係があるのでバランスを欠いている。いわば、どことも「こっちへ来〜い、こっちへ来〜い、お金持ってこっちへ来〜い」と、呪文をかけながら説明をしているようなもんですから。

消費者が身を守るためには、生きているうちに積極的に葬儀見学会やセミナーに参加して、無料のお昼ご飯を食べながら、互助会や友の会などの勧誘を振り切って、資料と情報を集め、勉強する事です。無料の終活セミナーについつい釣られて、エンディングノートの書き方を教えてもらうつもりが、有料の初級終活コンサルタント講習なんて受けてはダメですよ。

数社から、生前見積りを作成してもらうのもいいですし、葬儀の商品構成がどうなっているのか、基本的に何が必要で、費用はどのくらいかを把握する事。追加の項目や費用も収集する。その上で、その資料をもとに公正な立場の相談を受ければいいのですが、これがないのね。

う〜ん。そういった資料を持ち寄って、業者の背景事情に左右されない、公正なアドバイスや相談を受けたりできる場を設ける必要性があるかもしれないですね。そろそろ、三日坊主で「相談の鉄人:葬儀相談会」なんてのをやりますか。

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