今更ながらシリーズPart3、ちょっとした事で変なことが起きる焼香編

焼香の作法は、宗派によって色々とあります。通夜や告別式が始まる前には担当者が説明をするのですが、ここをきちんとしておかないと、突然、何か変な風習が生まれてしまうのです。

皆さんが見ています、と言う緊張感

一般の皆さんは葬儀の場に出る事って、そうそうある訳ではありません。まして、喪主なんて立場は何十年に一回ってぐらいです。そうすると、その時やった事なんて覚えている人は珍しいので、毎回、初めての経験に近いのです。

喪主として葬儀を行う場合、焼香の順番は一番です。葬儀委員長がいる場合は二番目になりますが、喪主であれ、葬儀院長であれ、一番初めに焼香をする方の所作を遺族・親族、そして参列者も見ています。

先ほど申し上げたように、皆さん何回かは経験はあるけど忘れてますから、どうやるんやったっけ?と、ジーッと見ている訳です。で、名前を呼ばれておもむろに焼香場所へ進んでいくのですが、緊張もありますから、ここでその家なりの風習が生まれていくのです。

緊張から生まれる所作

普通は立って、そのまま焼香台へ進めばいいのですが、多くの方は行きかけてハッと止まり、遺族・親族、参列者の方へ向いて深々と一礼をします。しかも、右左に二回。そして焼香をして後ろを振り返り、また深々と一礼をする。これも左右に二回。

一人、一人、立っては一礼をして、焼香が終われば、また一礼をする。その内に、行く人と帰ってくる人がお互いに挨拶しているような状況になるのです。焼香をする場所ってそんなに広い訳でもないので、ぶつかりそうになったりするし、どうぞ、どうぞって、まるでダチョウ倶楽部みたいな動きが目の前でおきます。

その気持ちはわかりますが、この動作は不要です。焼香をする際に一礼をするのは、例えば仏教の場合、その御本尊に対しての所作であって、導師に対してや遺影写真に対して行うものではないのです。以前、エンディンコンサルタントと称する方が、テレビ番組で訳のわからない事を言ってましたが、これは大間違いです。

エンディングコンサルタント 佐々木悦子氏についてひとこと
葬儀の評論家、アドバイザー、専門家なんて肩書きをよく見かけるが、その多くは葬儀の経験も少なく、外野からワーワー問題をぶち上げるばかり。第三者的な視点でといえば聞こえがいいのですが、趣味で話しているレベルはマスコミで言ってはいかんですよ。

そして戻る時は一礼をせず、そのまま戻っていただいても参列者に対して何の失礼もありません。むしろ、参列者の方が遺族や親族に負担をかけないように気遣っているので、一礼をされると、これまた何十回と参列者の方もペコリとしなくてはいけなくなります。

変な風習が生まれるのは担当者の器量の差

こうして何かおかしな風習が生まれていきます。この原因は、テレビドラマの葬儀のシーンの影響も大きいのですが、葬儀はそんな感じと思っている皆さんに対して、担当者が遺族や親族だけでなく、参列者の方も意識して納得のいく説明ができていないからです。

担当者の第一声がポイントで、自分が話す事でざわめきが静まるくらいの力がなければいけないのです。言葉に力がないから皆さん聞いてくれないだけです。こんなところも葬儀屋の気遣いの部分です。喪家に恥をかかさない。これに尽きます。

また、いくら説明をしてもされる事もあります。これは致し方ないと捉えて、喪家に恥をかかさないようにと考える担当者は、それも見込んで葬儀の時間をうまく調節するのです。そんな配慮ができる葬儀屋さんなら、ご自身の葬儀を任せても大丈夫だと思います。

しかし、きちんと説明できない担当者の場合でも、同じ事が起きて見分けがつかないのですが、できない担当者 ≒ 葬儀屋は、そんな時に限って必ず「ご焼香は心を込めて、一回でお願いいたします」なんて言ってきます。

そんなの個々の自由じゃん。一回だろうが、十回しようが葬儀屋には関係のない話。しかも、あんたね、最初に「本日の焼香作法は真言宗なので三回で…」とか言ってましたやんとなります。時間がかかるなら焼香セットを増やせばいいだけの話です。

なので、皆さんが焼香をされている時には、それをサポートしている葬儀屋さんの担当者や女性の言動をよ〜く見ていてください。で、焼香の作法は宗教宗派上の原則はありますので、このような機会に学ぶ事もいいことではないでしょうか。形から学ぶ事って大切なものですし、日本の良さ、伝統美はそこにありますので。

ただ、お寺さんの中にも、ちょっとと思う説明をされている方もいますので、ご自身の宗派や考え方に沿って行えば、何回でもいいし、一礼しまくっても自由です。それを制限する葬儀屋の勝手な都合と、「なるほど!」と思えない、ご納得感が足らない説明が悪いだけですから。
お辞儀する二人のイラスト
お辞儀する二人のイラスト

ちなみに、この記事で200件目になりました。皆様のお気持ちでここまで書けております。ありがとうございます。今後も、応援をよろしくお願いいたします。

三日坊主

シェアする

トップへ戻る