「安心できる葬儀社を見つける方法」を宣伝する業者は、安心できない業者です

自己満足かって、突っ込みます

ネット上でよく「安心できる葬儀社の見分け方」なんて事をシラーっと言ってる葬儀業者がありますよね。葬儀社の自社サイトで、安心できる葬儀社の見分け方なんて言っているところって、自分のところは安心ですよって言いたの?と、いつも突っ込みを入れるのですが、こういった業者って大抵安心できないと思っています。

Q&Aなんかもあるのですが他人事のように答えるその姿勢から見てもその業者のどこが安心なのか意味がわからない。値段ばかり目立って、安い=安心とでも言いたいのでしょうか?

商品のコスパを考える

先日、スーパーで買い物している時に玉ねぎを見つめながら、どちらにしようかなと考えている時です。北海道産の玉ねぎが6個入って398円、玉ねぎで有名な淡路島の玉ねぎも6個入って498円です。大きさは、北海道産がLLとすれば淡路島産はLサイズで北海道産の勝ち。
色艶は淡路島産の方が本当に綺麗な色をしていてこっちの勝ちです。

きっと、淡路の玉ねぎは甘みとか間違いないのでしょうね。しかし、消費者としてはどちらを買うんでしょう。普段、玉ねぎを買う時にはただ値段を見て、安いとか高いとかぐらいしか考えないのですが、今回のように二種類のブランドを違う値段で出されていると、人間って比較して考えるんですね。

品質が優れているのは、ネームバリューも合わせて淡路島産。でも、北海道産の玉ねぎも北の大地が生み出したもの。これも、普通に玉ねぎとして遜色ないはず。有名な美味しいジャガイモを生み出す豊かな大地から取れる玉ねぎも、ジャガイモと同様に美味しいしと連想するのは自然だと思うのです。

で、結局、私どもはコストパフォーマンスを取って北海道産の玉ねぎを買いました。お店をやっている訳でもなく品質にそこまでこだわる必要もないし、家庭で食べるには十分だと思います。量的にも淡路産と比べて個数で言えば2個ぐらい多い重さでしたので安く、たくさん買えるのです。

葬儀と比較してみた

そんな事を考えていると、ふと、葬儀の値段の比較と比べてしまいました。葬儀の祭壇なりを含めた施行費用は、なかなか他者と比べるわけにもいかない。

ある程度、同じ金額、同じ使用目的で数社を比べることができればわかりやすいのですが、サイトを見ても、パンフレットを見ても商品構成も違うし、一つ一つの単価が明記している訳でもない、結果、一般消費者には理解しにくい商品です。

携帯電話のようにドコモ、au、ソフトバンク、ヤフーなどの中から、電話、ネットなどの利用者の目的性、電話機そのものの機能性、デザインなどを見比べて、通話料金を比較すれば目的にあったキャリアと機種を選ぶことができると思います。

しかし、祭壇や葬儀の内容は馴染みがないうえに、その価値観がわからない。お葬式をするという目的だけで選べば、同じ内容なら安い方がいいでしょう。

食べてみないとわからないのと一緒で、実際にそこで葬儀を行ってみないと評価はなんとも言えない。以前に食べた記憶があって、その印象が肯定的なものなら受け入れ可能なのですが、初めてだと評価できない訳です。

そう考えると、同じような内容なら安い方がいいのですが、葬儀社は安くすると内容を外していくのです。消費者が商品構成をわからない事をいいことにして、商品を端折ってしまうのです。そのため、安いと内容が乏しくなり、一応、葬儀と名がつく商品なのですが、葬送儀礼には十分ではない内容になってしまいます。

玉ねぎに例えると、北海道産の安い方の玉ねぎよりも、もっと安い98円で6個入りぐらいのものを売り出してきて、一応玉ねぎなんですが、どこの産地かわからない。ひょっとすると中国産なんかを表示せず「最安値、玉ねぎ」なんて感じでしょうか。

巧みな業者も多いので

で、そんな事を平気でする業者が言う、「安心できる葬儀社の見分け方」って言われても、信用出来る訳がない。万一、そんな業者に死亡後に接触する機会を持ってしまったらその葬儀社を断るのにはかなりの労力を必要とします。

病院で専属に寝台業務をしている葬儀社もあります。その業者に寝台車で自宅まで搬送してもらって「私どもで葬儀をさせていただければ、今回の寝台料金は無料で結構です。他社で依頼されるなら寝台料金、搬送布団、ドライアイス含めて5万円をお支払いいただけますか」とか言われたら、持ち合わせのないところに5万円が無料になるならとつい依頼してしまいそうになりますよね。

実際、私が勤務していた葬儀社で行いたいと言っていた喪家さんが、他社に搬送されてしまい、いくら粘っても施行をさせてくれない事から寝台料金(市内10km未満)と布団、ドライアイスで8万円を請求された方もいました。これは、ボッタクリです。

ただし、誤解のないように追記しますが、普通の葬儀社はこんな事はしません。悪い噂が出るのを恐れてそこまでの金額は請求しません。この時の葬儀社はバックに付いている資金元がノンバンクでちょっとヤバいよとの噂でしたので、「やっぱりね」と思ったのです。

葬儀社のスキル

互助会に入っている方もいるでしょう。町内会に葬儀屋さんがあって、その方と同じ班だとなかなか断りにくい。お寺さんに連絡したら、葬儀社はお寺さんが紹介するなんていう事もあります。

事前にネット上で検索したり、終活セミナーに参加してみたりしてもそこに潜むのは全てが善良な業者ではありません。あなたの「無知」を狙って引っ掛かるのを待っています。

きちんとした店舗を構えてると安心出来きそうですが、そんな業者が葬儀会館で主催する葬儀見学会。これもまた一考です。人寄せパンダのように芸能人を呼んできて、結構豪華な昼食は出してくれる、お土産はくれる、抽選会でテレビや電動自転車なんかをくれるなんて馬鹿げてるでしょ。

こんなの会館責任者も含めた葬儀社の幹部責任者が、他社との優位性を得るために何をしたらいいのかわからないんでしょうね。手取り早く有名処を呼んできて取りあえず誘致人数を稼ぐ事になる。そんな稟議書に「はいはい」と押印する葬儀社の役員って、金に物言わせすぎとも思いますし、会社揃って馬鹿じゃねえのと思います。

不必要な経費をかけるなら社員教育に回すべきでしょうし、私も持っていますが、「一級葬祭ディレクターの資格保有者が担当します」と言われても、その資格に乗っかっているだけで、社員そのものの資質が向上する訳でもない。

私も一時期、審査官を担当しましたが、2級ディレクターを受けに来る若い人の方が真摯に勉強してきてましたし、「なんで? こんなに答えることができるなら1級を受けた方がいいんじゃない」と思う方もたくさんいました。

1級を受けに来る方の中には、ほんと昔の職人さん的な方もいて、そういった方ほど勉強してこず接遇試験ではモゴモゴとなってしまうのです。

碑文谷先生の葬儀概論を熟読すれば、葬儀についての歴史からその意味合い、意義などの本質についての骨格を勉強できると思いますし、その上を目指すべききっかけになると思うのですが、試験のためにだけ勉強するのではなく、現場の経験だけでなく、もっと葬儀について真摯に向き合うべきでしょう。

情報の選別が必要です

そんな人たちがたくさんいる葬儀業界で、信用できる情報を求める事はなかなか難しい状況です。私見るのはいつも次の点です。

  • サイトで検索したならそのホームページでまず会社沿革を見ます。
  • 一応いいことばっかり言いってる代表者のご挨拶なんてのを見ます。
  • Q&Aを見ます。

葬儀パック商品なんてのは、私でも見るのが面倒くさいです。どこもかしこも同じように見えますし、違いがわかりにくい。

で、その代表者の名前をコピーして、Googleで検索します。どこかの団体の役員になっていたり、終活セミナーに参加、参画していたりと、何か自社ホームページの趣旨と違う団体などで行動していたり、趣旨の違う発言をしていたりします。本社所在地、関連する団体の所在地などもGoogleで確認します。

ブログを見つけたらキーワードになるような記事を覗いてみます。「◯◯先生の終活セミナーに行ってきました。いつもお世話になっている◯◯先生の」なんて書いてあると、そっちの思想や言動と同調しているって事ですから、いくら良い事を自社ページ上で言っていても信用性が疑われます。二枚舌か?ってよく突っ込んでますから、私。

  • 安心できる葬儀社を自ら発信しているところ
  • 会社の沿革すら載せていないところ
  • 値段ばかり前面に出してきて「安い」を売りにするところ
  • 終活セミナーを行う葬儀経験の少ない講師

こんなところ見なくて良いです。自分の都合のいいことばかり話して自社の事業にお金を落としてもらいたい方が活動しています。法人化しているところは多くても上場しているところは本当に少ない業界です。財務状況も公表されない。正確な情報を得る術がない状況ですからネット上で溢れる情報は正確とは思わず穿った見方をする方が自分を守る術になると思います。

安心できる葬儀社は、同じ内容を少しでも負担を少なく受けてくれるところでしょう。
他社で100万円するなら、同じ内容で50万円でしてくれる方がコスパは優れているわけです。様々な葬儀の内容、金額を比較して自分が出せる金額としたい葬儀の内容の目安がついたら事前に相談に行かれるべきです。

少し低めの金額を伝えてみて、それで受けてくれるならそこがあなたにとっての安心できる葬儀社です。

シェアする

トップへ戻る