あらあら、小さなお葬式さんが消費者庁から… | 直葬は、間違ってます by 三日坊主

あらあら、小さなお葬式さんが消費者庁から…

小さなお葬式を運営する株式会社ユニクエストに対して消費者庁から再発防止命令が出た。サイト上で低価格・高品質な葬儀を定価で販売し、追加料金は一切不要としながらも、霊柩車の距離による追加料金や葬儀施行までの遺体安置の日数が長引いた場合にかかる費用などが消費者庁から問題があるとの指摘を受けたそうな。

う〜ん、葬儀業界の問題点を逆手に取ったビジネスモデルだけど…

葬儀業界の不明朗な価格設定に対して、お葬式の「不透明」を「透明」にと、黒船のごとく乗り込んできた「小さなお葬式」。「追加料金一切不要」を旗印にしながら追加料金が発生した消費者からの声で価格の問題を指摘されるとは… トホホな話ですな。

まあ、そもそも葬儀というものは、故人や遺族を取り巻く様々な要因が重なり合って一つの形を作り上げていくので、サイト上で十把一絡げにして考えるようなやり方自体に不具合というか、無理があったと私は思うのです。

葬儀ブローカーが出現するまでは、その人なりの葬儀をコンセプトにですね、故人を主人公にして喪主や施主に対して地域の風習だとか、個々の社会的地位や、故人や遺族を取り巻く環境・資産状況・生き様・家族構成なんてのをお金に変えるのが葬儀屋であって、そこがおいしいところだった訳です。

もっと言えば、葬儀屋という商売は村の葬儀組や隣保などがやっていた事を代理しているだけあって、村が機能しなくなるにつれ担当するジャンルが増え、いつしか葬儀屋に金を支払って全てを任すようになったのが今の姿です。なので、祭壇や葬具なんてのは宗教儀礼に絡ませて生み出したサプリメントみたいなものばかりなんですよ。

そのように本来は自分たちでする事を、対価を支払うことによって得るサービスに変えたのは消費者です。で、時代を経てくると今度は葬儀費用は不明朗でわかりにくい、高い、後から高額な請求をされたなどの不満が出てきた訳です。

まだこの時代には「きちんと葬儀をしないといけない」という若干の喪主感・施主感が根底にあったので、葬儀屋がそれに乗じて強気の商売を続けていた事も一つの要因です。

で、そこへ正義の味方のごとく現れたのが葬儀ブローカーという存在で、不透明な葬儀業界の情報をネットで開示するという手段で主導権を握った彼らは、消費者の不満の側に立って商品構成や売価をコントロールしてきたのですが、悲しいかなそれを請け負う事業執行者は元の葬儀屋さん。

このそもそも無理がある感の構図の結果として、起きうるべきして起きた問題じゃなかろうかというのが私の見解です。

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