『公正取引委員会の調査』から読み解く、葬儀業界の実態 | 直葬は、間違ってます by 三日坊主

『公正取引委員会の調査』から読み解く、葬儀業界の実態

公正取引員会ロゴ
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公正取引員会が葬儀業界・ブライダル業界に対して実態調査を行った。そこから見えるのは、強要が常態化している現状とその関係性が生み出す葬儀のカタチの変化。傲慢な葬儀社の態度とその存在が、結果的に葬送儀礼をおかしなものにしているのです。

できないなら取引終了だよぉ 代わりはいくらでもいるんだからさぁ

この調査は公正取引委員会が昨年の3月に行なったもので、まず、葬儀社に対して以下の概要で調査票を送り、その回答のあったところの納入先業者を割り出し、そこから実情を探ろうとしました。

葬儀業又はブライダル業を営んでいると思われる事業者を対象として調査票3,500通を送付するとともに,当該事業者のうち葬儀業又はブライダル業を営んでいると回答した事業者(以下,それぞれ,「葬儀業者」,「ブライダル業者」という。)から報告のあった取引先納入業者を対象として調査票7,000通を送付し,書面調査を実施した。

(平成29年3月22日)葬儀の取引に関する実態調査報告書より引用

で、どちらの対象者も回答数は半分以下。葬祭業者とブライダル業者はめんどくさいから半分ほどの回答でしょう。対する納入業者の 49.4%は「なんとかしてくれ」との気持ちでしょうし、残りの50.6%は該当しないのではなく「言い出せない」がかなり含まれていると私は見ます。

アンケート実施内容
アンケート実施内容

(平成29年3月22日)葬儀の取引に関する実態調査報告書より引用

(平成29年3月22日)葬儀の取引に関する実態調査報告書

https://megalodon.jp/2018-0203-0746-11/www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_2.html

まぁ、この中には当ブログで書いてきた事件も含まれるけど、優越的地位の濫用なんて日常茶飯事だし、断る勇気を持っているところって本当に少数です。なにせ「お上の一言」で決まる訳ですから、取引き業者は要求(強要)されれば従うしかない。逆らえる訳がない。いやホントに一言で全てが終わるのです。

私が見聞しただけでも会員旅行への誘致ノルマへの協力・クリスマスケーキの購入・おせち料理の購入・各種イベント(ディナーショーなど)のチケット購入など、調査報告通りの事案なんてゴロゴロ存在していました。

特に費用のかかる会員旅行への誘致協力についてはかなりの無理強いをしいられます。日程的にも平日出発のプランが多いのに、そんなに日に行ける人って限られてますからどうしても下請け業者の社員や家族が動員される訳です。中には同じ旅行を二度、三度と行かされる者も出てくるのです。

ただ、逆に言うと納入業者においてもそれだけの利益があるって話だし、苦しめられても「美味しい」と思っているから、どっちもどっちやねと思う関係なんですけどネ。

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