バイクと葬儀屋さん

 

便利だけど、不便なもの

先日、バイクの鍵をシートの中にインロックしてしまった時の話です。

小生、ビックスクーターという物に乗っておりまして、ご存知の方にとっては当たり前なんですが、キーが電子キーになっており持っているだけでON/OFFが効くわけです。もちろん電子キーの電波が届く範囲ならハンドルロックも解除できますし、エンジンもかかります。

運転する時には、バイク用のジャケットやベストのポケットにキーを入れているわけですが、いざ目的地に着いたらポケットのキーをシート内に入れてしまわないようバッグのポケットにポイっと入れるんですね。

何故かというと、シート下に入れても電波が届くとそのままバイクを乗っていかれてしまうわけです。一度、これも入れたままにした事があって、気がついた時にはバイクから遠くの所。戻るまで4時間ほどあったのですが、戻ってバイクがそのまま止まっていたのには一安心しました。

キーを入れたバッグをシート下に入れてしまう事も多々ありまして、以前の物は、バッグのポケットに入れてしまっても電波が届き、ON/OFF可能で慌てる事はなかったのです。

今回、バッグを新しくしまして、いつものようにベストのポケットからバッグのポケットへ。打ち合わせが終わり、バイクの電源をONにしてシートをカチャっと開けてヘルメットを取り出し、バッグを代わりに入れて「バーン」と閉めたのです。

 

やっちまった

電源はしばらくすると自動的に一旦OFFになるので、もう一度ONにしようとスイッチを押したところ、

無無無… 無反応…

あれ?

時折、角度によってはポケットにキーがあっても反応しない事もあるので、体をずらしてpush!

無無無… 無反応…

「しまった…」キーをバッグに入れたままだ。
新しいバッグはデニム生地なので厚く反応しないのか⁉︎

…そうです。反応しません。

で、バイク屋さんに電話して「どうしたらいいっっすか」と聞いたら、「レッカーでこちらまで運んでいただいて、フロントカウルから外していって、シートのワイヤーを引くしかないと」

料金は?
「レッカーは安心サポートで50kmまで無料で行けますが、修理費はちょっと… 恐らく1万円以上はかかると思います」ですって…

時間もムダ、修理費もかかる。修理ができるまで2~3時間らしいが、その間、インロックした事を反省するために座禅でも組めとおっしゃる訳ですか。

 

親切なバイク屋さん

で、あっちこっちディーラーに電話したところ、一縷の望みが。
「◯◯を外したところにあるサブキーのところに機械キーを差し込めばシートは開きますよ~」との天使の声。

はっ? サブキーって電子キーに付いているヤツっすよね。抜いたら普通のちょっとスリムな鍵の?
その電子キーはシートの中ですし、予備のキーもバッグの中ですたい。
ばってんどうしたら良かと。

「鍵屋さんにお願いして複製してもらえばいけますが、鍵穴だけを見て作れるところも意外と少ないのでねぇ。着いたは、見たは、できませんは、よくある話ですよ」っときました。
(この方は本当に親切でした。自分のところでは修理はした事がないとハッキリ宣言して、年式を聞いて何か方法はないかと考えてくださいまして。しかも売上にも繋がらないのにスミマセン)

時間は夕方。レッカーか鍵修理か。早くしないとバイク屋さんも営業終了してしまう。
急いでスマホで「鍵 複製」と入れて検索。
すると、家族葬検索のようにいっぱい出てきました。

「う~~ん。どこがいいのか」
悩んで、検索の一番上をクリックして電話を入れました。

 

最初の印象って、大事です

「はい、鍵の◯◯ですぅ」とちょっとけだるそうに話す若い女子。

「あのぉ~、バイクのシートにですね、電子キーを入れてしまって…」と話してる途中で、

「あっ、電子キーはむりですぅ」とまた、けだるそうに。

「いや、ちょっと待って、ちょっと待ってお姉さん。分かりにくいかもしれないけど、電子キーではなく、別のところにサブキーシリンダーがあってその鍵自体は無いけど、それを作って欲しいんですけどいけますかね」

「はぁぃ、いけるぅと思いますけど、現場で見てみないとぉワカリマセン。ご住所からお願いできますかぁ」

「住所詳しくわからないのですが、ランドマークになる施設言いましょうか。調べてもらえます?」

「住所ぉわからないんですかぁ、じゃぁぁ、住所がわかったらもう一度電話して貰えますぅぅ。住所確認して、受付になりますのでぇ」

… ご承知のように電話を切りました。焦るこちらの気持ちも関係なくの対応に少し苛立ちを覚えましたので。

 

何のために「トラブル解決」って、看板をあげているの?

鍵が無い。時間が無い。という状況は恐らく電話の向こうではわから無いと思いますが、だいたい、緊急に鍵を複製して欲しいから電話していると思うのです。しかも元の鍵を持ってショップへ行くわけではなく、出先のアクシデントに対応する事が「売り」の「鍵の◯◯」を頼って問題を解決したい訳です。

ホームページにもアクシデントの数々が記載されているのです。
という事は、当然そのような状況に陥った方から電話が入る事を想定しているだろうと、こちらは思いますよね。
なら、そこのところの対応が親切ならば、安心感があれば、優しさいうか人間らしさがあればもっと受注が増えるのではないかと感じました。

 

やり手のところに仕事は回るんですよ

で、別のところへ電話を。

同じ内容でお願いしてみると「安心してください。作れますよ。キーシリンダーからでしたら作れると思います。30分くらいで着きますので」
今度はハキハキしたお兄さん。
声のトーンも優しい感じです。

 

 お兄さん、プロだね

30分もしないうちに鍵屋さんが到着。あっという間に鍵を作ってくれて無事シートが開きました。料金は8,640円。普通にショップで鍵複製すれば数百円ぐらい(今回の消費税分くらいかも)の手数料しか取れ無いところを、困った現場に登場して、キーシリンダーを覗き込んで鍵山を確認して何も無い鍵を削っていくと、これパカッと開く訳です。
ここに付加価値が生まれて10倍くらいの売上になる訳ですよ。

一部始終を見ていて、高いといえば高いけどそれを補う電話対応や現場担当者の対応に納得するところも感じました。レッカーよりも時間も費用も安いけど、対応が悪ければ、問題は解決したけど何かモヤモヤした不満が残るんで すね人間って。

改めて、葬儀の対応と同じと思いました。現在の葬儀業界を取り巻く環境では、家族葬や生前見積もりなど様々な事をきっかけとしてネットからアクセスしてきますよね。
その方の置かれている環境に時間的ゆとりがあればメールでアプローチされてくるでしょう。
でも、サイトでも「お急ぎの方はこちら」なんて書いているんですから、その時は電話でくるんですね。

 

電話って大切ですよね

電話担当者の第一声の「雰囲気」で、全ての評価が決まってしまいます。

仮に、そこで少しの不満が出たとしても、電話をかけている方は次の問題点を話して何とか解決の手立てや方法を探る訳です。その中で関係を修復というか、自分の感情をコントロールし修正しようと肯定的に考えます。
そこでも「不親切」な感じを受けると「次を探そう」となり、せっかく頂いた「機会」を失う事になります。

多くの問い合わせがある業者では、「また、次があるし」と考える方もいるかもしれませんが、その問い合わせの方の背景には数十人のお知り合いがいて、その「不満」や「評価」は、悪い場合、ネズミのように隠れては出てくる事になります。

いい評価は一瞬大きく伝わりますが、「押し込み」を継続し「感動」まで持っていかなければなければ記臆に残る事はありません。押し込みがヘタだと「押し売り」になりますし、今度は「しつこい感じ」になって評価が反転します。

人間は忘れやすい生き物ですが、悪い評価は根に残り忘れないですし、良い表評価は感動まで持っていかないと忘れてしまわれるものです。

バイクのアクシデントで改めて感じた事でした。

お葬式の担当会社の方も「電話は顔が見えないから」なんて話しているのは山ほど聞いていますが、その先と言いますか「匂い」を感じ取る能力と、それを表現できるスキルが必要ですよね。

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