オンライン葬儀は、有りか?無しか? | 直葬は、間違ってます by 三日坊主

オンライン葬儀は、有りか?無しか?

オンデマンドで葬儀映像?

ほほ〜、まるで見逃したドラマのような言葉が並ぶオンライン葬儀の世界。これを追悼アカウント.comを運営する、株式会社電映堂(所在地:千葉県松戸市、代表取締役:相馬 茂幸)が業界に向けて発信してきた。

業界初のオンライン葬儀システム「追悼アカウント.com」8月27日より葬儀社向け代理店の限定募集を開始
株式会社電映堂(所在地:千葉県松戸市、代表取締役:相馬 茂幸、以下「当社」)は、業界初のオンライン葬儀システム「追悼アカウント.com」の葬儀社向け代理店制度を2020年2月から開始するにあたり、20…

最初にこの情報を耳にした時、なんとなく消化不良を起こし文字にする気分ではなかったけど、最近になって「なぜ、葬儀業界におけるデジタル先駆者であるアスカネットはこれを手がけなかったんだろう」という疑問が湧いて、その背景を三日坊主的に探りたくなったのでアップしています。

オンライン葬儀というのは、追悼アカウント.comに登録した方が、自分たちの行った葬儀の映像をネットを通じて配信したい相手(弔問・参列者)にSNSなどを通じて告知して見ていただき、記帳や香典授受まで行えるサービスです。

ついに葬儀までネットで配信?と、今はまだ小さなウェーブですが、時代に乗ってしまいそうなこのサービスは将来の葬儀のあり方にどのような影響を及ぼすのでしょうね。

流行るのか? これ?

結論は、代理店となる葬儀屋次第です。儲かるなら流行ります。

追悼アカウント.comを通じて葬儀動画を配信しようすると、視聴する参列者の数と配信時期の制限を受ける無料プランの場合は1日だけしか流せない。方や、一週間流せて視聴者(参列者)数も無制限なプランの場合、税別で9,800円が必要です。

で、問題は「誰が」、「どのようにして動画を撮影し」、「それをアップするのか」にあります。追悼アカウントでは葬儀社を代理店として捉え、現在、その数を限定して募集しています。代理店という事は受注に関して委託手数料が発生するという事です。

この利益と、その先にある利益を求めて、葬儀屋がどのように行動するかによって運命が左右されるのがこの業界における「新商品」だからです。

例えば、葬儀を行うホールで受注した場合、まず誰が撮影するかが問題になります。互助会系なら冠婚でビデオを撮影する業者を、いつもの如く破格の下請け料金で使い高値で売るので問題はないけど、一般葬儀社はここでまず詰まる。喪家側で独自に撮影するなら問題はありませんが、その後の加工処理もまた一苦労です。

この構図は湯灌業者と同じで、6万円ほどで発注したものをいくらで売るかという壁です。互助会系は、3万〜3.5万で発注したものを6万ほどで売りますから、この時点で一般の葬儀屋より優位な立場になります。町の葬儀屋が仕入れる価格で施主に売れるのです。

同様に追悼アカウントにアップする動画を撮影する、編集するなんて工程をセットにしてという個々の料金体系はまだ出来上がっていないけど、これに関しても互助会系が絶対的有利です。

となると、追悼アカウントによる葬儀動画のオンデマンドという新たなジャンルの普及は、互助会が儲かる商品と判断するかどうかにかかっていると思うのです。

消費者的にはどうなのか

映像加工に達者な孫でもいればお茶の子さいさい(古い…)でしょうが、いくら高齢化時代のご高齢の方がスマホをいじるといっても、それは一部の方に限られます。しかも、処理加工のスピードも問題になってくる。

となると、葬儀屋に依頼するしかないので、葬儀屋が儲かる商品だと思えば強引に販売するだろうし、手間がかかるわりに利益が少ない、受けが良くないとなればその販売意欲は下火になり、消費者に普及する事が難しくなります。

追悼アカウントに支払う料金だけなら「なんかいいかも」という消費者もいるでしょうが、1万円ほど支払って、葬儀の映像を何の目的に使うかがもっとはっきりしないと普及は難しいのではと、三日坊主は捉えています。

アスカネットはなぜ取り組まないのか

ここが疑問なんです。今や全国の葬儀社のホールや事務所にはアスカネットと直接繋がっている回線が張り巡らされている。これは、いわばお得意さんとの絆。商品を売り込むには手っ取り早い。

この遺影写真加工における回線は、顧客の通信環境やBtoBのデーター送信における信頼度という観点からISDNが使われてきました。

2024年にはこのうちのデーター通信ができなくなるので否応無しに光回線などへ変更しなければならないのですが、それを見越せば遺影写真という静止画像の加工だけではなく、動画に目をつけても良さそうなものなのですがアスカネットにはその選択肢は見えません。

早くから個人請負・業務委託という代理店制度をやってきた互助会。その大半の互助会を顧客に抱える立場では、「うちの代理店になってもらえまっか」なんて、私なら言えないしなぁ。互助会系では撮影も、編集も、アップする事もお抱えの下請け業者でできるので入り込む余地もないしね。

それに独自性というか、うちにしかできない加工技術とアフターフォローという売りがない商品なので、どうぞご自由にと静観しているのかも。

それに自社の利益を求めすぎると瞬殺されるのが互助会との業務委託の関係なので、多くの受託業者は無理をしないしね。

なので、遠く離れたところから追悼するのが正解かも。

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