消費者の皆さん〜 葬儀業界には様々な背後関係がありますので、ご注意を!

手を繋ぐ箱型人形
手を繋ぐ箱型人形

先日、朝日新聞出版の関連サイトdot.で、「葬儀費用の見積書大公開! 見積もりを頼む時の注意点は?」なんて記事が出ていまして、詳しく見てみると、なんじゃこれって内容でした。葬儀社、関連業者、マスメディア、それぞれの無責任感満載の背景事情に突っ込んでみるよ。

京都丸喜はん… どこでも関わったら、ええちゅう訳ちゃいまっせ

先日、株式会社朝日新聞出版が運営する「dot.」というサイトで、「葬儀費用の見積書大公開! 見積もりを頼む時の注意点は?」なんて記事が出ていまして、見積書の一例が、ドーンと掲示されていました。提供元は、東京上野にある葬想空間スペースアデュー。ここの親会社は葬祭商品総合商社って感じの、京都にある丸喜株式会社はんです。

記事の出処は以下のところからです。(dot.より引用)

気になるお葬式の費用。週刊朝日ムック『はじめての遺言・葬式・お墓』(朝日新聞出版)では、葬儀費用の見積書を大公開。葬式にかかる費用の内訳を知っておけば、いざというときに高いのか安いのか、冷静に判断できそうです。葬祭カウンセラーの二村祐輔さんが監修してくださいました。

葬儀費用の見積書大公開! 見積もりを頼む時の注意点は? 〈dot.〉
 気になるお葬式の費用。週刊朝日ムック『はじめての遺言・葬式・お墓』(朝日新聞出版)では、葬儀費用の見積書を大公開。葬式にかかる費用の内訳を知っておけば、いざというときに高いのか安いのか、冷静に判断で...

丸喜はんの狙いどころは

もともと、この丸喜はんは、仏壇仏具や葬祭用品の製造・卸をやっている会社で、業界の方ならご存知なところです。私が葬儀業界に入った頃は、各地の葬儀屋さんを営業担当者が訪問して、せっせと売り込んでいた感じでした。当時の大型商談は祭壇がメインで、後は細かな葬具ぐらいかな。祭壇も国産品だったので、仕入れ価格でも数百万円はしてましたから。

バブル景気に乗って大型葬もバンバン出ていた頃までは、葬儀費用のメインは祭壇でしたし、葬儀社もよく買いますから景気も良かったんですけど、老舗の競合相手も多いし、祭壇・棺を専門に販売する中国資本の会社も出てきてと、それまでとは違い、なかなか売れない時代に入ってきた頃、東京にこの宅葬型葬儀会館を開業して葬儀に手を出した訳です。

京都本社ですから、さすがに取引量が多い関西本社の有名互助会や、老舗葬儀社に配慮してなのか、はたまた、ヒト・モノ・カネ・ヨクボウなど、何でも飲み込んでしまう東京なら雑踏にまぎれると考えたのか、業界ではあまり話題にならず静かにオープンしました。

私も当初、見学にも行きましたが、宅葬型式場が登場してきた頃でしたし、建材を工場のあるインドネシア・バリあたりから持ってきて、結構、シャレ感を出していて、当初は珍しさを感じましたし人気が出そうな作りでした。

開業当初から商圏が狭いと言ってましたし、その後の施行件数の伸びが悪いためなのか、冒頭の記事でのからみ具合を見て、「丸喜はん。お付き合いするお友達を考えなさい! なんでも頼ればいいってもんやないでぇ〜」と突っ込んでしまったのです。

めんどくさい人、それは、自称:葬儀・終活カウンセラー

なんなんでしょうか、こういった背後関係のからみで出てくる情報ってのは… イメージ先行と私的な認定資格を絡めて、いかにもって感じで出してくる人が多いのです。葬儀関連事業者の活動としては、周りがとやかく言う立場ではないのですが、マスメディアが乗るから信憑性の薄い情報、利害関係の濃い情報が、「いかにも有益っぽく」世に出されていく。

ネット上に溢れる情報の正誤を判断するのは、確かに消費者側にあるけど、コンテンツを選定する際には、その情報が白いのか、黒いのか、グレーなのかぐらい判断しろよって感じです。一般消費者でもググっていくと見える背後関係を、マスメディアが見抜けない訳がない、見えても知らないふりなのかはわからないけど、よほど、ネタに困っているのかな。

今回の監修は、葬祭カウンセラーの二村祐輔氏。経歴は、日本葬祭アカデミー教務研究室・「葬祭カウンセラー」認定・認証団体を主宰しているとあり、個人情報管理を業界に広めようと、これまた独自基準のPIP認証という、ちょっと理解しにくい資格認定事業を行っていたりしています。また著書でこの認定団体に誘導したりとか、独自の理念をお持ちな方です。

葬祭実務に約18年間従事。一般家庭から大規模な社葬に至るまで2千数百件の事例体験。1996年にメモリアルビジネス・コンサルタントとして独立し現在に至る。 関連企業の業務・営業研修や斎場ホール・納骨堂などの建立・新設にも広く関与。 2006年には都内専門学校に「葬祭学科」を創設。これまでにない学科として「葬祭学」教育の基礎を構築。

現在は行政主催セミナーでの講演活動を中心に、葬儀・お墓・供養・エンデイングノートなどの専門家として、わかりやすく解説をしている。セミナーは全国展開。毎年のセミナー回数は100回を超える。参加者の半数以上は、シニア・中高年で、文化と実務をわかりやすくお話し、好評を得ている。

(dot.より引用)

18年で2千数百件か… ざっと計算しても、月に10件くらいの施行ベース。これは、一人で担当した件数なのか? それとも会社としての月間施行数なのか? どちらにしても、こんな風に訴えないと消費者の信頼性は上がらないんやで。三日坊主に足りないのはこのアピり方なんやわきっと。

ゴホン。え〜、三日坊主は見習い小僧として当初は月に3件の施行を担当し、これまでの長き経験の中で月に10件…? 10件は無理やろ。通夜と告別式で2日はかかるから、これだけで20日は取られる。重なることもあるからどうするんやろ? それに、その前後にお迎えや後飾りや精算もあるから、ほぼ一ヶ月休めないんちゃうん? 体がついていけないよ。スーパマンやねぇこの人。

ボソっと三日坊主の独り言でした…

あなたも目指せ、上級カウンセラーの道を!

おさらいですが、一般的にこういった葬儀関連事業者の代表的なモデルケースを、三日坊主なりに分析すると以下のようなポイントが主流かなと。

注)お断りしておきますが、これ二村祐輔氏のことではないですよ。数多のカウンセラー、コンサルタントの中には、消費者を第一に考えて真摯に取り組んでいる方も、多分… ですが、いらっしゃると思いますので。あくまでも、第三者の立場で見た所感です。

= POINT =

◾️葬儀の経験を経て or 少ない経験を誇張して or 全く経験がなくなど、このあたりの経験値はどうでもいいので、葬儀関連業種を選択する。葬儀社の独立は24時間縛られる割に分が悪い、大手と競合できる環境にはない、隙間施行を狙っても既にウジャウジャいる、資金もそこそこ必要なので選択肢としては少ない。

◾️ホームページを開設。すごく専門知識がある事をアピる。葬儀・終活に関する専門家を名乗り、それなりの活動を始める。

◾️葬儀社を批判するブログを開設し、それを解決できる、不安を解消できるのは自身(自団体)しかないぐらいの勢いで書き込む。

◾️他の一般社団法人で、もったいないけど、お金を払って終活カウンセラーなどの資格を取得する。なおこの際、元がかかっているので、他の団体のやり方を十分にパクっておく。

◾️地域コミュニティや団体向けに終活・葬儀セミナーをチョコチョコと開催する。

◾️マスコミには常に、活動概要を伝えるためプレスリリースを送付する。イベント終了後には活動報告をリリースすることを忘れない。

◾️ある程度準備が整ったら、一般社団法人を設立し、公共的な事業感と公益性っぽい雰囲気作りに気をつけたサイトに修正しておく。

◾️消費者からの相談に対し、たまたま付き合いがあった士業を紹介する。知り合いがない場合、仕事を欲している士業をネットで探し出し、コンタクトを取っておく。

◾️ファイナンシャルプランナーの資格を取得。できない者は、有資格者とコンタクトを取る。

◾️自社基準の、終活・葬祭コンサルタントなどの私設資格の講習・認定を突然始める。

◾️上級資格のセミナー講習、認定などを行い、鵜飼いの鵜を量産。子が孫を生み、資格を取得するたび、更新するたび、自団体名を使わせるたびに手数料が入るシステムを構築する。

◾️誰でも設立できる法人格以外、公的には何の認定も受けていないが、一般社団法人という団体名だけで消費者に使えると判断した、ネタに飢えているマスメディアから取材の申し込みなどが入る。

◾️文章を書くことに手慣れている者は、自費出版で本を出したりする。また、ある程度、専門知識を持つ者を探している出版社の目に止まれば、出版費用はかからない。

◾️この間も、常にマスメディアを意識した情報をリリースすることは欠かさない。

◾️取材を受けた情報を自サイトに掲載・宣伝を欠かさない。

◾️ある時を境に、びっくりするほど独自性に飛んだ葬儀解説などを始めるようになる。

◾️そこそこ力が付いてくると、官庁関係にも営業をかける。

◾️官庁関係のセミナーや法人相手のセミナーなどが発生すると、なんか、お墨付きを得たような錯覚に陥る。すると、マスメディアはより一層、使いやすくなり、自社の終活セミナーなどに講師として呼んだりするようになる。

◾️施行を欲しい、葬儀施行業者も近づいてくるので、その業者とリンクを持ったり、紹介するようになったり、持ち上げてみたり、その葬儀社の金額や内容には突っ込みを入れなくなって、親密な関係になる。

注)上記の表記は、あくまでも、三日坊主の妄想です。特定の団体、法人を指摘したものではございませんのであしからず。

ま〜、長くなって申し訳ないのですが、このようにやってみれば、皆さんも今日から葬儀カウンセラーや終活コンサルタントになれるかもしれません。

皆さん協力しあって、仲良しなんですね

で、今回の「葬儀費用の見積書大公開! 見積もりを頼む時の注意点は?」における監修者の二村祐輔氏のサイトを覗いてみたのですが、日本葬祭アカデミー教務研究室の「提携サポート企業」と、PIP認証を行う一般社団法人 日本葬祭情報管理協議会の「PIP認証取得団体一覧」に連なる業者名が、ほぼ重複するのです。

オォォ、名だたる葬儀屋さんが揃ってらっしゃる。先ほどの見積り例を提供されていた、丸喜さんの葬想空間スペースアデューもしっかりとリンクしている。中には、私が初めて葬儀に関わった頃にイケイケでやっていた業者さんもいらっしゃるじゃないですか。今は、親身になって葬儀をされるようになったんだと、修行時代を思い出し感傷に浸っております。

このような関係性がありながら、関連する、協力関係にある葬儀社の見積書を用いて、平均的なところですよって感じで世間に知らしめるっていうのも、なんだかなと思います。いわば、公的な資料でもなく、一企業の調査金額を持って、「お葬儀にかかった費用の平均額は約119万円」なんて事例を出されても、身内同士の称え合いの話にしか聞こえない。

子どもたちに経済的な負担をかけたくないと思うなら、あらかじめ費用を把握し、準備しておくことです。葬式費用は、規模や形態はもちろん、棺や祭壇のランクひとつで変わってきます。鎌倉新書「いい葬儀/第2回お葬式に関する全国調査」(2015年)の結果を見ると、葬式にかかった費用の平均額は約119万円、ボリュームゾーンは100万~120万円未満となっています。

(dot.より引用)

今回の見積り例、細かな金額は地域性もあるのでダメって訳ではないんですが、総額としてかなり高額な部類に入ると思います。これを肯定的に監修されている二村祐輔氏と週刊朝日ムックさん、朝日新聞出版さんは、葬儀にお金をかけれる方々なんですね。これを一般の基準のように紹介されてしまうと、ちょっとミスリードじゃないかと感じるのですがどうでしょう。

消費者の裏側で繋がる思惑

名だたる週刊朝日ムック(朝日新聞出版)がこんな情報を記事にして出すと、消費者の皆さんも「そうなのかな。そんなものなんだ。」なんて、思うじゃないですか。これも、マスメディアの責任だと思います。雑誌が売れれば、記事が読まれたらいいなんて問題じゃない。そんな偏った情報を出す会社・団体の片棒を担いでいるって意識がなさすぎじゃないですかね。

施行が伸びない葬儀社は、何か繋がっていかないといけないって焦りがあるのかな。そんなところへ、終活事業者や葬儀カウンセラーたる、何の公的な資格でもない方々が、ぬけぬけと、堂々と、正論ぶって情報を垂れ流してくる。自分たちの有利な情報だけね。もう、それぞれの欲望が絡まって、何が正解なのかもわからない。

まして、総額だけが自説に沿っているから正解なんて雰囲気出すんじゃないよ。葬儀関係者が単品単価を見れば、結構、高額な設定や、重複する請求項目があることが見えるのですが、一般の方では理解できないと思う。こういった細かな部分を説明して、指摘するのがコンサルタント、カウンセラーの仕事じゃないのかね。

お互いに手をつなぎ、消費者への餌をまいて、その輪の中に飛び込んできた 獲物 相談者をしゃぶり尽くすような仕組みを笑顔で出すんじゃないよ。ある意味、トラップですよこんなやり方は。

正しい情報がわからない現状、トラップだらけですよ

葬儀を考えている方や終活に関心を持つ皆さんへ。葬儀業界は古くからの葬儀屋さんのやり方から進展して、互助会が発足し、全葬連などの組織も発展?し、やがて価値観の変化に合わせて家族葬に特化した業者が現れと、時代の流れとともに内容は変化してきました。

祭壇だけの料金にある程度の必要葬具(棺・霊柩車など)を含んだ販売方法から、祭壇パック商品を解体し、祭壇と別途葬具として、個々の商品グレードに変化をつけて、込以外の場合にはそこそこ有料の商品を取り揃えました。棺・骨壷しかり霊柩車などもそうです。

そして、現状は、葬儀に関する情報量が圧倒的に増え、その対応に手をこまねいている間に、葬儀紹介業者が現れ、終活資格なんていう、なんの役に立つの(個人的感想)って思う資格認定事業者が、雨後の筍のように現れ、終活や葬儀に関心を持つ方を取り込もうとしのぎを削っています。

また、葬儀社独立を狙った後発の資金の乏しい個人業者は、これらの隙間を狙って経費をかけずに手っ取り早く利益を得るために、直葬とか1日葬なんてのを作り出して、葬送儀礼の文化をも否定し、葬儀ではない商品をいかにもって感じで販売しています。全て、業者側の都合。そんな情報があふれている、トラップだらけの中で正しい情報を得るには努力が必要です。

別に、三日坊主の宣伝をする気はないですが、正真正銘、どこの葬儀社とも、葬儀関連業者とも関わりを持たない情報を提供し続けて問題提起するのが役目と思ってますので、生前見積りをもらってきたが見て欲しい、アドバイスが欲しいとか、葬儀の心配をしなければいけない状況にある方の不安を解消できるなら、いくらでもお手伝いしますので、遠慮なく、コンタクトを取ってください。

相談したからって、その先に怪しい資格を販売しませんし、セミナーに参加しなさいなんてありません。もちろん、無料ですからご安心ください。

いやいやいや、ここも、コンサルタント、カウンセラーの諸先輩方を見習って、悪どく、そこそこもらったほうがいいのか…(笑)

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