お墓のカラクリ

お墓のはなし

最近は、墓地も少なく、新たに墓を建立しようと思う事が難しくなってきています。また、せっかく建立しようと考えても、その墓を後継するする者がいないなどの問題があり、お寺が新設した現代風の納骨堂形式が人気となっていますね。

葬儀が低俗化し、価格も下落していく中でその余波は、お墓にも、仏壇にも影響が出てきて、どんどん単価も下がる傾向にあります。石材業社としては、お墓を建立していただかないと商売にならない訳で、納骨堂ばかりが流行ると、新規の施工がますます減っていく事になります。

新たな墓を建立する事が伸び悩む中、これまで代々のお墓を持っている方は、いずれ建て替える必要性が出てくる事もあり、墓石業者としては減っていく需要の中で唯一の命綱と言える部分もあります。

そういった環境の中で、既存のお墓を持つ方、またこれからお墓を建立する方もいらっしゃるかと思い、いいお墓を建てるために参考にしていただければと思います。

墓石の種類

さて、墓に使う石としてすぐに頭に浮かぶのは御影石と呼ばれるものですが、御影石と呼ばれるものでもかなりの種類があります。その他の産地別に高級なところとしては、小松石、庵治石、大島石あたりが有名どころで、国産の墓石の主な産地としては、茨城県、福島県、愛知県、神奈川県あたりが有名です。

しかし、この国産の墓石の種類だけで300種類以上あると言われており、世界各国からの輸入も含めると素人の私たちが見分ける事ははっきり言って不可能です。

となると、墓石の値段と色目などの好みを勘案して選ぶ、というのがスタンダードな購入方法になりますが、最近は中国からの輸入石が多く入っていますので、どれが国産でどれが輸入なのかも見分けをつける事はまずムリでしょう。

値段の高い、安いで、国産なのか輸入なのかを判断するのも一つの方法ですが、極端に安いものなら「あ〜輸入石ね」と思えますが、80万円から100万円あたりになってくると、業者によっては微妙なところで、善良な石材業者なら高品質の国産石を使用してくれるのですが、ただ、国産というだけで、品質的には中国産と変わらないものもありますので判断が難しいところです。

墓石に求められるもの

墓石に求められるのは、硬度です。硬度が高い石は、水を吸い上げる吸水率が低く、美しさが長持ちします。墓石は、風雪にさらされ、やがて風化していきます。吸水率の高い石は、水を吸っては乾燥するを激しく繰り返すため、風化が早まり表面の色艶が褪せてきます。

関西で高級石として人気のある庵治石は、その色目と吸水率の低さから墓石のダイヤモンドと言われるほどの高級石になってしまいました。産出量に限りがあるわけですから、やがて需要と供給のバランスが合わなくなり、どんんどんと高級化していきます。

三日坊主としてのお墓の問題定義

とま、ここまではざっくりとした石の説明なのですが、やはり三日坊主としてはその墓石業者と葬儀社の関係をお伝えしておかないと話になりませんよね。

新たな墓石の建立を紹介し、無事施工、集金が済むと、葬儀社の担当者はリベートをもらいます。業者により違いもありますし、付き合いの加減によってもそのパーセンテージは変化しますが、私が担当していたところでは、販売価格の15%がリベートとして支払われました。

そこから会社が5%を取り、下払いとして10%が下りてきます。そして、実際に紹介した担当者に5%を渡し、管理者として5%を得ることになります。

仮に100万円の墓石を紹介したら、15万円がリベートに回る訳で、実質85万円で墓石を建立する事になります。
元々、墓石業者、仏壇業者は、しょっちゅう売れる商品を扱っている訳ではないので原価率の低い商売ですから、この85万円でも十分な利益を得る事は可能です。

ただ、この墓石業者にもブローカー的なポジションにいる者もあり、墓石の加工、建立は外注業者に発注し、販売だけをする業者も存在する訳です。会社を、人を介すれば、するだけリベートが必要となる訳ですから、実際の施工価格はかなり低い金額となります。

となると、最終的に使用する石材は見た目が良く、安価なもの、そう、中国産がまさにこれで、見た目はいい割に仕入れ値が安い。もしくは、国産であっても安価な石を使用することでバランスをとります。

素人が、石の良し悪しを見分けるのはムリ!

石は、磨いた当初に見分けることは絶対に不可能です。韓国、中国の石であっても、最初は本当に綺麗な石です。5年や10年は風化による劣化にも耐えます。(当たり前ですが)10年たった時でも、その石だけを見れば、素人には風化を感じることは少ないのですが、ここで違いが出るのはやはり吸水率の低い国産高級石です。

たくさんの墓石が並ぶお墓を見渡してみてください。その違いが一目瞭然です。やはり高級墓石は色艶が違います。10年、20年経っても風化が遅いので、その色艶が長持ちします。お値段は正直です。

逆に、20年過ぎて、「あれ? どうも最近、色艶が・・・」となる高級墓石も存在します。はっきり言って、先ほどのような墓石ネットワーックにより、リベートを高吸収率で吸い上げられた結果、ランクを落とした石を使用されていた事がようやく判明する時期になります。

信用のあるところがベターだと思う

もう遅いっす。そんなに時間が過ぎてから分かったところで、その施工業者が残っていればまだ磨き直しをさせる事も可能ですが、倒産でもされていたら泣き寝入りしかありません。

友人が新たに墓を建立するという事で、昔の村の中にある、一軒だけの石材業者に施工を依頼した事があります。

友人が希望する墓地の石材業者は全く知らないところであり、その業者が設定する120万円高級御影石使用と設定されている内容について、使用される石材には素人目には区別がつかない事に不安を抱いてました。

当時勤務していた葬儀社の施行担当区域に、信用を代々受け継ぐポジションにある村中の石材店があり、葬儀社の社長を介してお願いをしました。

大島石がいいとの事で、通常の墓石・外柵・墓志を建立したのですが、当時で150万円以上はかかると言われてましたところを80万円でお願いし、指定業者しか施工できない墓地でしたので、一応、親戚に墓石業者がいるという事にしろとのアドバイスをいただき、迷惑料として10万円を管理する石材業者に渡して、村の石材屋さんに無事施工をしていただきました。

仁義なき戦い?

石材業者はテリトリーがあります。縄張りです。数社が施工を管理している霊園墓地などでふらふらと下見にでもと思って歩いていると出入りの指定業者から「お墓をお探しですか?」と声をかけられます。

その際に、名前、住所、連絡先を伝えたら、あなたがその墓地でその業者と違うところで施工しても、最初の業者に施工権利が発生します。

身内に石材業者がいるからと言っても、現在ではなかなか施工を許してくれません。施工件数が減ってきているので、ガンガンに絞めてきていますから、無理ですね。

皆さんも墓石を建立しようと思ったら、葬儀屋さんから紹介されるよりも、自分で直接、墓石業者と交渉する方が納得できる可能性が高いと思います。老舗の看板は信用です。ブローカー的な業者よりも、少々高くても老舗で相談される方がベターかなと思っています。

参照サイトについて(礼儀上)

今回、墓石について鎌倉新書さんが運営するサイトを参考にさせていただきました。葬儀、お墓、仏壇とカテゴリーに分けて見やすいサイトでした。

葬儀では地区と予算で葬儀社を紹介するシステムになっていますが、やはりここにも直葬を選択するボタンがあり、少々、悲しい気持ちになりました。

仏事に関する書籍をたくさん出版されている会社ですし、私もこれまで、鎌倉新書発刊の書籍をたくさん読ませていただきました。葬儀業界に携わる者、宗教や死に対する事に関わる者が、参考にさせていただく事も多い出版社です。

葬送儀礼を重んじ、伝統と文化を守る事にも、もう少しご尽力くださればありがたいのですが…

推奨している訳ではありません。あくまでも参照した事への礼儀として表示しておりますので。

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