君、明日からラーメン部門に行ってくれ! なんて事があるのか公益社さん

ラーメンを食べる子供
ラーメンを食べる子供

大阪発祥の老舗葬儀社である公益社さんがラーメン屋さんを開業するニュースを発表した。私の中では、「???」と、軽くめまいを起こすような情報だったのだが、その背景には何があるのかなと、同郷のよしみで老婆心を発射してみました。まさか、葬儀社からラーメン店へ移動なんてないよね…

へいっ!お待ち!

葬儀事業の公益社をグループとする燦ホールディングスが、2016年10月からラーメン事業部を開始する事になり、1号店を大阪市西区で開店する事が発表されました。

これまで同社は、葬儀部門の料理提供を「日本料理なごみ庵きたはま」のブランドで行っており、この経験とノウハウを活かして料理飲食部門の多角化を目指し、事業の柱として成長させようと狙っている様子です。

この事業開始の趣旨をIRニュースから引用させていただくと

1.事業開始の趣旨

新たに開始する外食事業は、ラーメン店の直営事業です。(10 月 17 日大阪市西区に 1 号店をオープン)

当社グループでは、平成 13 年4月から、㈱公益社の関西圏での葬儀に提供する料理の一部内製化を開始し、その後、日本料理店「なごみ庵きたはま」の屋号で予約制のレストラン事業も運営しております。

このようにグループを支える柱の一事業として従来取り組んできた料理・飲食事業を、ラーメン 店事業に多角化することにより、さらなる発展の突破口としていきたいと考えております。

本ラーメン店事業は、低投資・低固定費型の事業であり、売上高営業利益率についても、葬儀事業を中心とする現状のグループ全体のそれと同等水準を目指しうる事業です。

さらに、出店候補エリアの選定、店舗物件の探索・契約交渉において、当社は中核事業で培ってきた経験とノウハウを駆使するほか、ホスピタリティの精神でお客様をもてなす教育研修ノウハウを本事業の人材教育にも活かしてまいります。

とありまして、ラーメン屋さんを一つ開店するにしても上場企業の大変さがよくわかります。

IRニュースにしてはと感じた点

私が引っかかったところは、IRニュース冒頭の「新たに開始する外食事業は、ラーメン店の直営事業です。」というところで、役員の皆さんが集まって決定した事業なんでしょうが、この表現の仕方がなんか嬉しそうなイメージを受けました。

失礼ながら、まるで子供が大好きな事や、自分だけが知っている事を得意げに話すようにも感じてしまったのです。文字からは、満を持して発表した感じもしますし、気合いも入っていそうですね。成功するぞ感も、同業他社に向けてのやったった感もビシビシ感じます。

基本コンセプトとその背景として

これまで日本料理の提供を通じて培ってきた知識や技術を活かし、さらに新しい「食」の提供にチャレンジする。

食材の生産者はもとより、器や箸のつくり手や調理・店舗スタッフなど、この一鉢に辿りつくまでに係わった多くの人たちの想いが詰まった一鉢をお客様に提供する。

と、一杯のラーメンの中にかなり熱い思いをぶち込んでくる感じがします。また、提供する店舗でのサービス面は、これまでの葬儀で培った「ホスピタリティの精神でお客様をもてなす事」を大切にした社員教育を行うらしいので、感動するサプライズでもあるのでしょうか。

でも、なんでラーメンなんですか?

1号店の大阪市西区の北堀江・南堀江あたりは、職住近接に適した高層住宅の開発も盛んなところで人口も増えてますし、流行に敏感な世代の注目スポットにもなっています。すぐ隣は大阪なんばだし、北に向かえば梅田もすぐなので人気が高いのです。

でも、東京にもこんなところいくらでもあるだろうけど、やはり大阪の方が公益社のネームバリューが強いのかな。地代も大阪の方が安いし、やはり、老舗発祥のお膝元の方がやりやすいのかなとも思います。

まあ、このような飲食店を開いている葬儀社は結構ありまして、互助会でも京都でカレー屋さんをやっていたりするんです。どうせ税金で持って行かれるならと、趣味的に試験的にって感じですが、公益さんの場合はガチ儲けに行こうと狙っているみたいですね。

これでこけた日にゃ、「ほら、言わんこっちゃない。葬儀屋がラーメン屋やってもあかんって、ワシ言うたやろ。」なんて、大阪には、にわか経済評論家がたくさんいるので言われまっせ。すでに日本料理店「なごみ庵きたはま」も、伊丹店は宅配専門に変わっているし…

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日本料理なごみ庵きたはまは、和の心で皆様をお迎えいたします。伝統の技の心でおもてなしのお料理をご用意させていただきます。四條畷店での昼食、記念日などのレストランのご利用や大切なご法要後の料理など、なごみ庵きたはまの日本料理で皆様の特別な行事に和食の彩りをプラスさせていただきます。

同期にもいました、「ラーメン屋でもしようかなぁ」って言うヤツ

よくいたんですよ同期にも。成績が悪い、仕事が面白くない、何て状況になってくると「あ〜、ここ辞めてうどん屋かラーメン屋でもしようかなぁ」なんて言うヤツが。でもね、これって、真剣にうどん屋さんやラーメン屋さんで独立しようと頑張っている方に対して失礼じゃないかと、ずっと思っていたのです。

ドロップアウトして簡単にできる商売なんてないでしょ?と思いますし、今の仕事が全うできないのに、趣向を変えたからって根っこは一緒。その人が変わらないと何も変わらないと思います。これが、法人の事業展開の一つなら世間は認めるのかなあ。

でもこの先、葬儀の費用は下がっていくだろうし、競合は激しさを増してくる。異業種の進出も加速化するし、本業で、他の追従を許さないブランドの構築の方が大事なんではないかと、老婆心ながら思うのです。もっと大切にしなければいけない事があるんじゃないかって。

若干、スピード感と方向性が鈍っていないっすか?

料理部門もそうですが、公益さんも直葬ぽい部署を設立してみたりと、何かと世間と同じような事をやっているのは見るのですが、どうも細い事に手を出しすぎて、その派生した事業部門でトップを取るわけでもない。発想が、若干、二番煎じでやっているように感じるので心配しております。

でも、大阪発祥の老舗葬儀屋さんの公益社さんが、いくら東京へ行って洒落感を出そうと無理をされていても、地元の私は応援しておりますよ。互助会カレーには負けず、今度はラーメンで天下一になってくださいね。

もちろん、開店したら食べに行きますよ。ホスピタリティを大切にしたサービスっていう環境の中で提供されるという、噂のラーメンを。

でも、そんな時、火葬場でよく会った人に「毎度、いらっしゃい!」なんて言われて、出会いたくないなぁ…

燦ホールディングスIRニュース「新たな事業の開始に関するお知らせ

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