直葬業者で見積りをやってみました

テストと書かれた三角看板
テストと書かれた三角看板

消費者の立場で試してみました

ある直葬専門業者のブログからリンクしているサイトへ行き、自分で見積りをできるというのでやってみました。

基本料金は、火葬のみで10万円ほど。あとは火葬場(火葬料金別)とオプションを選択していくのですが、このオプション品が結構高い。棺は布棺の白が込み扱いで無料。同じグレードだが、色違いを選択すると1万円が加算される。これって、色違いでも仕入れ値は同じなのに、「お母さんならこのピンクが可愛いんじゃない」的なところを狙って差額を設けているのかと。

骨壷も白は込み。色物は差額が発生する。ま、銘柄も違うのでこれはよくある事です。手元供養用の骨壷は色による差額はない。

ラストメイクという項目があり、この最高額が湯灌につながるのですが、メイクだけを選択して3万円。メイクと佛衣で5万円。湯灌で8万円になります。

自宅安置を選択すると、移動用の寝台料金がかかるため加算される。安置が会館(というか、どこに安置かは不明だが)だと火葬式の基本料金内。

あと、出棺の際のお別れ用の花と花束、遺影写真の要・不要、出棺用の霊柩車を使用するのかどうかなどを選び、最終、火葬場でお寺さんに読経をしてもらうかどうかを選択するのですが、これが高い。東京はこんなものなのか?

5分〜10分火葬場で読経してもらうとあるのですが、俗名で5万円。戒名付きで15万円。ネットで坊さんを紹介してもらうシステムでもここまでしないでしょう。お布施のバックでもあるのですか? 戒名付きで15万円は高すぎます。たかが、炉前での読経でしょう?

自分の事は悪く言わないですよね

で、各オプションを有料商品で選択してみると、最終的に10万円の基本料金に40万円以上の費用がプラスされ60万円前後になるのですが、このサイトの運営者いわく「一般的に葬儀の業界では費用がどれくらいかかるのかといった部分が非常に不明確です」とコメントがあります。

いやいや、その商品単価の設定が「不明確」でしょうと、三日坊主は感じます。

同じグレードの棺が色違いで1万円違う。お寺さんの読経が10分で5万円〜? 京都の火葬場では、自宅や会館で葬儀を行ったお寺さんが同行するのではなく、仏教会が持ち回りで火葬場での読経を担当していて、この方に5千円か1万円を支払うシステムになっていました。

大阪で火葬場での読経だけを万一お願いする場合でも、相場としては3万円も支払えば多すぎると思うぐらいの金額です。お墓で納骨の際の読経を想定していただければ分かりやすいと思うのですが、開眼法要と併せてお願いしても、3万円〜5万円くらいが相場でしょう。もちろんお膳料、お車料も含めてです。

私なら、納骨の場合ではお布施としての目安を3万円として、後は、お膳料・お車料を別に
するか、その総額に含めるかを判断くださいとアドバイスします。あと、炉前で読経のみなら最低でお布施1万円とお膳料・お車料併せて5千円か1万円ぐらいをアドバイスします。戒名をいただいてもプラス3万円ぐらいじゃないかと感じるのですが。

香典と同じく、仏事なんで割り切れないところを慣習としている流れがあり、お寺さんへの
お布施を1万、3万、5万、7万など奇数(10万円は偶数ですが、壱と考える慣習があり)でお渡しする事が多いのですが、これで考えると1万円ではちょっと少ないか、じゃ3万? いや5万か? 7万円は結構な金額だしってところです。

率直な感想、胡散臭いとしか感じない

お寺さんのお布施の価値観がどうのという事を、今回は述べるのではないので省略しますが、ネット上で自分の葬儀見積りができるから「安心」を謳うのは間違いだと思うのです。お布施の概念を説明して、アドバイスした上で見積り時に選択するのであれば良しと思いますが、そう言った項目もなく、単に商品を羅列しただけ。また、棺も同じ商品なのに色が違うだけで1万円も違う理由が必要だと思うのです。

皆さんはいかがお考えでしょうか。

他を批判して自社の設定は安いとか、安心なんて業者は、その存在自体が怪しいのですよ。金額だけを見て、そんな業者に依頼したら思う壺です。小さな金額の利益を積み上げていく。これが、直葬業者のやり方です。

業界の方なら判断はつくと思いますが、消費者の方にはここら辺がわかりにくいポイントなんでしょうね。名の通った葬儀社に直葬なみの金額で葬儀を依頼したら、もっと請求されるのではないかという、意味のない不安感を煽って施行誘致を目論み、各商品の単価を操作して細かな利益を積み上げる。

設定価格は安い方が引っ張りやすいので10万円前後を想定し、たかが色が違うだけで1万円の差額を得ようとする。それなら、11万円でホワイトを選んだ人には1万円引いてあげたらどうですかね?

大手葬儀社でも「この金額で葬儀をしてほしい」とお願いすれば、天下の公益社さんでも名だたる互助会の葬儀社各社の方でも受けてくれますよ。それが10万円の予算しかなくても、業界は、今やそんな事で施行を他社に流してしまったら上層部から大目玉喰らいますから、安心してください。

葬儀社の、葬儀に対する姿勢が不明瞭と感じます。ひとくくりに申し上げて失礼ですが、概ね直葬業者のやり方はこんな感じだと思っています。

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