ライフランドが全互協を退会した事情

ダウンしたボクサー
ダウンしたボクサー

全互協を退会したライフランド。会員の供託金は今後、どの機関に供託するのだろう。該当する会員には封書で事の経緯と会員約款の変更書類が届いたが、詳しい説明もない様子。一部では喧嘩別れかとも憶測されるこの問題、ちょっと覗いてみます。

お互いの関係性と背後事情

株式会社ライフランド千葉、株式会社ライフランドいわきが全互協を退会した。全互協の会長は、ベルコの齋藤 斎(いつき)氏。1963年生まれで53歳。ライフランドの代表取締役社長は大山 健一氏。1952年生まれで今年、64歳とあります。

大山氏から見れば、会長である齋藤氏は業界のパイオニアと揶揄される存在でもあり、全互協における立場では上になりますが、事業代表者としてのプライドもあってお互いに何か事が起きたのかもしれません。そんな中、今回の退会問題が勃発したのです。

ライフランドの創始者は荻原昭二氏(代表取締役会長)、平成3年に還暦を迎えたとの情報もあるので、現在は80歳以上と、結構なお歳になるのでしょうか。

ま、互助会の創始者はこの辺りの年代が多いのも特徴で、後継者への事業継承、後継者のさらに後継者への事業継承が、今後、加速していく時代でもあります。互助会って、鎖国時代のまんまの意識が強いので、今後もいろいろありそうですね。

ライフランドの始まり

貸衣裳屋「巴屋」を経営し、千葉県新生活互助会を設立した事から互助会事業が始まります。株式会社へいあん、株式会社ライフランドいわき、株式会社ライフクリエイト、株式会社千葉通商、株式会社ライフケアなどを設立し、現在は、これらを統合したグループ企業として株式会社ライフランドが事業運営しています。

また、荻原氏は馬主としても有名な方で、ヘイアン、ウェディングなどの冠名で競走馬を所有し、競馬業界では有名です。昨今の冠名は、ツクバが多く、馬主歴は25年以上にも及ぶという古参のオーナーとしても現役でもあります。

ちょうど時代的には平成に変わる頃でしょうか、互助会にとっても一番の成長期でもあったし、古き、良きバルブ時代の名残なのかもしれません。

現在の代表取締役社長は大山 健一氏。大山氏をググってみると、自ら宅建免許をお持ちのようで、千葉県宅地建物取引協会に登録されています。ライフランドの取締役とマツモトキヨシの役員も兼任されていた時代もあったと出てきますし、イメージとしては、やり手って感じでしょうか。

業界のパイオニアと呼ばれている互助会御曹司との関係

経営指導という事で、協会より強く言われた事に腹を立てた大山氏が退会を決意したという噂も流れていますが、さて、その真理はどこにあるのでしょう。協会・団体からの意見っていうより、御曹司からの意見って受け取っちゃうと聞き入れにくいですね。

ま、仮にですけど、上から目線の意見を言われたとしたら、お互いのプライドもあり、素直に聞けないと思いますが、こんな事、同族会社ではしょっちゅうです。特に互助会のようにカリスマ経営者一族の会社なんて、それが社則みたいなもんですから。

事業規模が大きくなり、それぞれに関連する事業を子会社していく。で、大抵は経営者や責任者に親族を置きます。カリスマ経営者・同族経営の環境では、他人の意見なんか聞き入れるなんてしない。そんな会社の代表者が集まる協会ですから、うまくいく方が奇跡的です。

まして、年齢が下となり、歩んできた土壌が違う。実力でのし上がってきた人間と、スーパースターの親を持つ人間の価値観が交わる事はないでしょうね。ま、意見の違いでモメるのは仕方がないのですが、ライフランド → 全互協 → 互助会保証と、消費者は供託金を預けている事をご理解いただいてますよね。

ところで供託金はどこへ行った?

全互協・互助会保証から脱退した場合、会費供託先を変更する事になりますが、そういった告知はホームページ上ではされていません。法律上、義務つけられているし、経産省の監査もあるので保全を行っているでしょうけど、消費者のためにも情報を開示する責任はあります。

会費供託金を互助会保証株式会社ではなく、法務局に行っている互助会もあり、その場合は、供託先として明示しているところも多いのです。ただ、今回のライフランドのような互助会法人が健全なのかどうかは、こういった情報だけではわからないのです。

非上場法人は、実際の経営状態がどうなのかは全くもって不明です。どこの互助会でもそのところはアヤフヤにしか表現しません。会社沿革などは積極的に開示し、自社はこんなに発展を遂げてきたんです。私どもに大切なお金を預けてくださっても安心ですよとは言いますけど。

こんな財務状態もわからない互助会システムにお金を預けるのも考えもんですね。利息はつかない、解約すれば高額の手数料を取られる、破綻したら満期額の半額しか返ってこないなど、どう考えてもお得な感じはしません。しかも、会員証満期額だけで冠婚葬祭を行う事は難しいときたら、加入するメリットって何なんでしょうか?

互助会の存在価値

地元で長らくやっている葬儀屋さんとは普段全く付き合いがない。周りには、その葬儀屋さんとの知り合いが誰もいない。町会も機能していない。知らないところに葬儀を頼むのもちょっと怖い。

サイトで調べてみると、小さな個人葬儀社はチラホラあるが、どうも施設がショボくて不便そうだし、互助会の会館は利便性が良さそうだけど、ちょっと高いかもしれないな。

あっ、そう言えば、おばあちゃんが互助会に入ってたとか言っていたし、家族葬でやりますと言えば、安くできるんじゃない。そんなきっかけが多いのです。

どうしても互助会でしたい訳ではなく、過去に入会した、既存会員という遺産が選択する基準になっているだけです。新規会員数が伸び悩む中のを見ても、互助会の存在、その商品に特別な価値がないと、多くの方が感じているんでしょう。

特に地方都市周辺では、その互助会事業者と人間的なつながりがあって、やむなく入会・施行を行っているケースも多いので、純粋な価値を見出して選択している訳でもありません。しがらみが入会のきっかけになっているだけで、その会員証は使われず眠ってしまいます。

全互協退会後の問題

供託金のゆくえと保全が問題なんです。万一、ライフランドが破綻したとしても、全互協を抜けているので協力が得られない。最終的にはどこかの互助会が引き受けるのですが、そこも体力(資金力)があるのかどうかも、これまた見えないのです。

破綻となれば、互助会システムその物の存在意義に関わる事なので、全互協も経産省も必死になるでしょうけど、死に体を引き受ける事で誰か貧乏くじを引くんでしょうね。そんな事を繰り返していくと、全国の互助会、全てがチェーン店になったりして。

今後、ライフランドが成長するのか、それとも縮小していくのか、どちらの結末が出たとしても、最終的に迷惑を被るのは、加入会員とその会社で働く人々たちです。

小さな互助会から成長し、一族に大きな富をもたらしたのは、その会社で身を粉にして働いた人達が存在したからであり、その会社を信用して入会した会員の皆さんです。それを忘れないでいただきたいなと、そんな事を寂しく感じながら、今回の事案を考えてみたのです。

最後に、互助会と全互協、および互助会保証の関係を略したイメージを全互協のホームページから引用させていただきます。

互助会・経産省・供託金の仕組み
互助会・経産省・供託金の仕組み

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コメント

  1. より:

    こんばんは。ちょっと興味深いブログがありましたので、こちらに載せときます。
    また、社長の大山健一という人物は、社内では「ライフランドの金正日」と揶揄されるほど恐ろしい人物で有名です。

    ご連絡頂けたらいくらでもお教え致します。

    • 三日坊主 より:

      元様

      どこも同じですね。社員として正式採用されると余計に苦しみますね。
      これなら業務委託として同様の内容でやっている方が気楽かもしれません。
      昼休憩以外に喫煙をすると懲戒解雇なんて、業務委託の連中なんかは、昼休憩どころか「昼寝」してますから。

      >「ライフランドの金正日」
      不思議なことに葬儀業界には複数いますね。クローンでしょうか。(笑)

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