アンニョンハセヨ 1万1千人の全日本冠婚葬祭互助協会御一行様 ようこそ韓国へ

夜の韓国
夜の韓国

全日本冠婚葬祭互助協会が、今年の10月から韓国へ向けて1万1千人規模のインセンティブ旅行を行うという。ま、毎年、アジア各国、ヨーロッパなどにもよく出かけている旅行慣れした方々なので、特にと思ったが、ちょっと違う観点から書いてみたくなりまして…

実はこれ、書きかけてやめた記事なんですよ

と言うのも、「全互協が1万人以上の規模で韓国旅行をする」というニュースがウェイブ上で飛び込んできたのが随分と前で、8月には聞こえていたんですが、互助会としてはいつものことだしと、そんなにネタになるものでもないと静観していたのです。

で、先日、考える葬儀屋さんのブログで記事になっているのを見かけ、ちょっと読んではいたのですが、コメント欄を拝見していたら書き込みたくなる内容が多くてですね、一度、コメントアップしようと書いていたら、これが、そこには書けない内容も多い。

「全日本冠婚葬祭互助協会」御一行様 : 考える葬儀屋さんのブログ
「全日本冠婚葬祭互助協会」という互助会さんの8割以上が所属している団体があります。(略して「全互協」)ここに関しては全日本冠婚葬祭互助協会の主張には同意できない件全日本冠婚葬祭互助協会の言ってることに納得できない件という記事を書いています。「全日本冠婚葬祭

そうなると、考える葬儀屋さんのブログにもご迷惑がかかりそうな気がして、じゃ、自前で書く?って感じで今回アップしました。ちょっとかぶってゴメンなさい。でも、双方を読みくらべていただくと、いろいろと「事情」というのが見えてくると思いますので。

インセンティブ旅行って報道されていますケド

日韓関係の悪化で2012年以降減り続けていた日本人客が、今年6月には前年同月を上回り、回復の兆しを見せつつあるところに、米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備決定で、これに反対する中国からの観光客が減るのではとの懸念が広がる中、今回、ありがたく間に合わせの動員に日本が選ばれたわけです。

インセンティブ旅行と報道されるように、官から民へ、うがった見方をすれば民から官へ、そして、当たり前のごとく民から民へ、「人の意欲を引き出すために、外部から与える刺激」が存在する企画旅行です。全互協としては、日本政府にも、韓国政府にも 義理をかまし 感謝されながら、旅行催行により大きなお金が動くのでやって損はない。

まして、互助会さんによっては、毎年、年に二回ほどは会員誘致の報奨旅行をやっているんですから、行き先がどこになろうがお構いなし。その報奨システムも、これまでの経験値で完璧に構築されている。すなわち、儲けるシステムが出来上がっているので、いともたやすい御用って訳です。

今回、話題になるのは人数の多さも一つ、時期も一つ、そして、皆さんが、何やらきな臭い雰囲気を感じ取っているからではないかと思うのです。三日坊主としては、このきな臭さは日常茶飯事として見聞していたので、特に書く必要もないかと思っていたのですが、やはり人様が興味を持たれそうな事を書くのも、これまた興味ですから。

あったまいい〜

多くの互助会会社の組織はすべて繋がっていてですね、過去の設立趣旨からズレても生き残るその力は素晴らしいものがあります。これ、正直、会社の成長とともに目の当たりにするスケールメリットであって、単体での事業としては、世間での競争には勝てない体質でもやっていける訳です。

過去には新婚旅行の斡旋を行ってきた旅行代理店も、現在では、今回のような旅行にも噛んでくるし、年中、会員誘致向けの企画旅行なども主催として名を連ねたりする。実際には大手旅行代理店が、旅行日程や保険関係などを担当していますが、その上にチョコンと居座って利ざやを得るわけです。

この休眠会社的な存在を活用するために、旅行費用と互助会費用を併せて支払う旅行会員プランなども生まれてくる訳です。年中、バス旅行など何かしらの企画を案内していたり、年に二回ほど、会員のための国内外への旅行企画などもやってくる。で、その都度、このような会社が顔を出してくる。

旅行に関連するものとして、例えばバスが必要なら、その車輌部門も、普段は葬儀会館と火葬場を往復する子会社が担当するし、その運転手が引っ張りだされる。そして車輌費は旅行会社から車輌会社へと支払いが発生する訳です。旅行会社が赤字なら、そのバスの所有権を移して、旅行会社から車輌会社へリースしている事にすれば、日常的に売上は発生する。

貸衣装にしても、贈答品を取り扱う部門にしても、現在はそれほどニーズがなくとも、多くの会員が存在する以上、何かが動けば、何かしらの利益供与を受ける仕組みになっていますし、親会社、各関連子会社の役員も共通か、もしくは一族なので、お家に入る収入は絶対安泰という、スケールの大きい話になっている訳です。もう、本当に頭がいい方ばかりです。

毎度!おおきに

で、今回の報奨旅行なんですが、こんな事情から垣間見ると、それほど特殊なことをやっている訳でもない。常々、年に二回ほどは会員を対象とした企画旅行をやっていますし、儲かるシステムはすでに出来上がっていますから、人数が増えようが、行く先がどこであろうが、やることは一緒。

逆に、1万人以上も旅行へ行くと、その「人の意欲を引き出すために、外部から与える刺激」が、どれほどのモノになるのかの方が興味がわくっていうのが小市民の感覚でしょうか。こういった企画モノの際には、誘致した人数により、おまけが付いてくる事も多いのです。何人誘致したら1名無料とかなんて感じで。

以前、おせち料理やディナーショーの誘致を、下請事業者に強要したとして公安委員会より勧告を受けたケースがありましたが、ま、おせちは無いね。ほぼ、強制的にノルマ消化に協力させられたと感じます。ディナーショーも、ほぼ無いね。動員数が少ないので予算的に難しい。今回のような旅行クラスにならないと、なかなかインセンティブは発生しないですね。

ただ、インセンティブが発生した場合、それを誘致に尽力する人間に、どのように還元するかによって揉めたりする訳ですよ。悠長に誘致していて達成する数字ではないし、担当部署が下請け業者にも協力を依頼するのですが、あっち、こっちの部署責任者が同じ下請け業者に依頼するからキャパを超えてしまう。で、強制だけで還元がないとトラブルの元です。

で、業者いじめではないかと言うご意見もあったのですが、いじめではありません。これは、使命です。特命です。運命共同体のなせる技です。行きたくねぇ〜と思っても、席は用意されています。お金も時間もねえよと思っても、大丈夫です。マクドナルドは世界中にあります。実際、小遣いに不自由した者が報奨としてもらった旅行でマクドナルドだけを食べてました。

行ってみたかったなぁ、下見旅行

今回の旅行がどうだかはわからないですが、通常、このような企画モノの場合、必ず、大手旅行代理店から下見旅行の用意はします。アゴ足付きで、予定先の行程とホテルをチェックする訳です。でも、行ってみたかったなぁ〜、下見。これ、ビジネスでいくって聞きましたケド、羨ましいっす。

行って、うまいもん食って、写真撮って報告書を上げたらいいんでしょ? 私にもできそうなんですけどぉ、なかなか下見メンバーには選抜されないですね。狭き門。まさにそれですわ。もうちょっと、提灯を持って足元照らしていたらよかったかなぁ。いやいや、君は、黒を黒、白を白って言うからアカンのんとちゃうか? なんて声が聞こえてきそう。

主君に良き成果、実績を示してこその家来。まずは普段の実績が大事ですぞよ。日夜、会社のために身を粉にして頑張りなさい。会員をたくさん取ってきなさい。解約を防ぎなさい。施行単価を落とさないようにしなさい。そして、黒を白と言いなさい。

そしたら、連れて行ってあげるよ!って言ってくれますかね。

シェアする

トップへ戻る