だ・か・ら… 生活保護の葬祭扶助より安い葬儀はやったらあかんのやて! そんな事業者は、とっとと消えてください

葬儀を価格で競争する風潮は、本当に止めたほうがいいと思う。ごく一部の消費者には受けるかもしれないけど、提供する業者側、特に葬儀を格安で紹介する事をビジネスの柱においている方々へ。あなた方がやっている事は、日本の将来を見据えてやってますか?

情けない話やで、全く

先日、三日坊主のTwitterで「○○さんからフォローされました」と通知がきた中に、またまたややこしい事をやっている事業者からフォローされた。

名称を表示すると宣伝になるのが絶対嫌なので書かないけど、ある60代の人間が三度目の起業に選んだのがメモリアル・サービスビジネスに特化したと、横文字を並べただけの「単なる、中抜き紹介事業者」。

経歴を見ると、2000年前後からホームページ制作ビジネスや、地域ポータルサイトをやっていたようだけど、2000年?「小さな」や「シンプル」なんて葬儀紹介業者より先駆けてIT事業を手がけてながら、今さらテーマを変更して葬儀紹介事業に手をつけるんですか?

葬儀紹介業者の成り立ち

この「小さな」や「シンプル」という紹介事業者たちも、事業開始当時は全国の葬儀社をピックアップしたページと、葬儀のマナーやしきたりなんて情報を一生懸命に掲載して、消費者が葬儀についての疑問や情報を求めた時にアクセスしてもらえるページを得意のSEOなんてのを駆使してやってたんです。

起業当時は葬儀社に広告料を支払ってもらい、「当社のサイトはこれだけのアクセスがありますから宣伝になりますよ」と広告料金を設定していたけど、これでは葬儀社がなかなか広告を出してくれない事に気づいたんですよ。何せ、ITなんて幼稚園レベルの葬儀業界ですから、形のないものに金なんてだす風潮は全くなかった時代です。

これじゃいかんて事で、今度は全国の葬儀社を徹底的にピックアップして、社名・住所・電話番号などの情報をサイトを駆使して集め回ったんです。そして写真なんかも勝手に使用して一覧できるページを作ったわけです。別枠で広告料を支払ってもらっていたところはページトップの目立つところに掲載し、リンクを張ったんですよ。

で、次々とコンタクトを取って、「広告契約を結んでくれればリンクを貼ります。掲載料金は無料です」とやったら葬儀社は契約を結んできたんです。

クリックして葬儀社のサイトに飛んだ消費者が施行に結びついた場合、広告料を支払うという約束だったんですが、葬儀社はIPアドレスを追跡されているなんて理解していないから「いや、あのお客さんはね、以前から相談されていて、事前に見積もりを出していた方なんですよ。だから、広告料は支払えない」なんて嘯く輩が続出したんです。

汚い、信用できない業界だ… と思ったんでしょう。その時点では、彼らはサイトを立ち上げる際に様々な葬儀社とコンタクトを取り、実際に葬儀プランを聞かされ調査して多くのノウハウを得ていたし、葬儀の仕組みを知ったんです。

そこで今度は葬儀業界を相手にするのではなく、消費者をターゲットに変更して葬儀紹介事業を始めたら、これ、受けちゃったんです。ただし、時代背景が良かったからで、今回の事業者の場合、今さらってのが実感なんですよ。

葬儀社の世界も同様で、互助会が始まった戦後の時代にいち早く手がけて、才覚を持った人間がいたからこそ今の巨大互助会の礎になっているだけで、誰にでもそのチャンスはあったんです。でも、しなかった。いや、できなかっただけです。町の葬儀屋の社長にもそのチャンスはあったんですが、それをできる資質と才覚がなかっただけですよ。

あなたにも子供さんがいるなら、ちょっと立ち止まって考えてよ

今回のメモリアル・サービスビジネス事業者にしても、あなたがやろうとしている事はどんな意味を持つか理解しているんでしょうか。葬儀は民族の文化ですよ。人間の尊厳を守る唯一の儀式でもあるんです。命(御霊)を祀る風習を省いていく「直葬」なんてやり方は絶対に間違っているんです。

葬送儀礼を値段で選択する環境を推し進めるのは、それを広く世間に周知させてしまうという事ですよ。40代、50代の方が自分の親を送る時、遺体処理作業でさっさと済ませてしまう。その後ろ姿を見ている20代、30代の子供達。そして、その子供たちの次の世代の子供達。

時代だから仕方がない? 違う違う、そんなのを売り出しているのは「仕事が欲しいから」という欲望にまみれた紹介業者の都合でしょ。もっと言えば、この先文化や風習がどうなろうとも、今必要なのは自分の事業に入る「金」が欲しいだけでしょうが。

今変わりゆく葬儀のあり方を、多くの大人が良しとしているんですが、あなた方の背中を見て育った子供たちが「人って、死んだら焼いたらいいんや。何も残らないからね。残してもらうのは財産だけだよ」なんて価値観を増幅させている事は事実なんですよ。

いつの時代も、親から受け継いだものを後世に残していける国だけが、滅びずに栄えているんですよ。それが、その国の文化や伝統じゃないのですか。アイデンティティを放棄したら、その国は終わりです。

そんな荒れ果てた国で育つ子供たちが、他人を思いやるでしょうか。自分だけが良ければいい人間に育つのではないでしょうか。今でも電車内でそんな若者をたくさん見ます。若者だけじゃない、ルールを守れない大人や高齢者もたくさんいる。全ての人が自己主張ばかりの世界では、何も残らないですよ。

それともう一つ、生活保護における葬祭扶助より安い葬儀ができるとなると、福祉政策にも大きな影響を与える事を理解していますか? やむを得ない事情があって、本当に保護を必要としている方の補助費が削られる可能性があるという事です。

そして、この国の憲法で保障されている「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とある、最後の葬送儀礼に必要な費用すら削ってしまう事。それにより、より一層、人としての尊厳を失う葬儀しかできなくなる事も理解しているでしょうね。

あなたに紹介料が入るたびに、そういった弱者の方へしわ寄せが行く事を見据えた上で初めている事業なんですか。

そんな事に加担する事業を60過ぎてやろうなんて私には理解できない。もっと、世の中の役に立つ仕事で自分の成功を掴み取れと言いたいです。

ええ歳こいて、そんな分別もない人間のやる事業なんて、とっとと消えて欲しいと心底願っております。

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