あなたの会社の防犯カメラはどこを向いていますか?

防犯カメラ
防犯カメラ

昨今、どこにも防犯カメラがついていますよね。犯罪が起きた時、速やかに解決出来ると役立つことも多いのですが、葬儀社さんの場合は、使い方を間違えているように思うのです。信用の無い社長と信用されない社員。その原因はどこにあるのか?

信用のない社長と、信用されない社員

何気にYahoo知恵袋の質問が目に止まり見ていると、どうでもいいような内容で質問を投げかけ、ベストアンサーと言われる回答を見て、「なんじゃそれ?」と思いながら、ここに書き込む必要性はなんだろうと考えました。一部ではアフリエイトへの誘導のために活用している方もいるそうですが、そもそも、そんなの自分で決めればと思うような内容が多いのです。

私も以前にファイルメーカーでの関数の組み方で行き詰まり、どうしたものかとYahooではないですが、質問をさせていただいた事がありました。リアルタムに回答をいただき、そのおかげで問題をクリアできたのですが、ちょっと趣旨が違う内容も多い。

で、質問をする側の意図はどこにあるのか興味が湧いてきて、「葬儀」でQ&Aを検索したら、これもまたバカげた質問が羅列している。「ほんまに聞きたくて質問してるん?」と思えるような内容ばかり。質問者と回答者がIDが違うだけで同じっていうのも聞きますし、その背景には様々な思惑があるのでしょうね。

検索したその中の一つに葬儀社の社長というのが質問していて、社内に防犯の意味も込めて従業員の行動をチェックするため防犯カメラを設置しているとの話があり、「おうおう、そう言えばそんな会社もあったな」と思い出して、葬儀社って何を考えているんだろうと再考してみました。

防犯カメラだらけのある葬儀社の巻

その葬儀社は、葬儀激選区と言われる地域で互助会や大手の葬儀社にも負けず、創業者は個人で始めた葬儀屋を、こまめな地元の付き合いの中から人柄と誠実さで信用を得て、徐々に会社を大きくしてきたところです。最終的には3会館を持つまでになりました。

社長が苦労して育ててきた会社ですが、社長が代替わりしてから、何者かによるタバコによる火の不始末が起き、会社の一部で火事を起こしました。その失火の原因を当直の社員ではないかと疑い調査しましたが、結局、誰が原因なのかが不明のままで終わった事から社員を信用できないと、社長を引き継いだ息子が防犯カメラを導入しました。

ほぼ死角のないほどに設置された防犯カメラ。そのため、社員は常に防犯カメラを意識した行動で、死角では横柄な態度を取るが、カメラが映る範囲では、もう素晴らしいほどの機敏さを発揮する。防犯カメラって、そんなための道具だったっけ? 外部からの不審者をチェックするんじゃなかったっけ?

社長も社員もお互いに信用していない。こんな会社はですね、社員同士もその社長のエッセンスを引き継いで、お互いに駆け引きをするようになってくるんですね。お互いに信用しない関係性が当たり前になってくる。自分が損をするのは嫌だから、進んで苦労する、手間がかかる事はしない社風ができあがってきます。

どこもそうでしょうが、先代は立派でした

本当によく働く社長さんでした。キャラは独特すぎて、葬儀のやり方もお世辞にもスマートとは言えない。社内のシステム、いわゆる受注から施行に至るまでも、「えっ?」と思う内容が満載です。二重三重に手間がかかるその流れ。そんなことやってたら、間違いとミスを起こしますよと誰もが思ってしまうほどですが、不器用でも誠実さで仕事を取ってきた方です。

社長がまだ現役の頃に、二、三度お手伝いをした事がありましたが、その時はそれを指摘する立場でもなく、あくまでも応援で行っただけなので「頭が下がるほど、社長自らがよく働く葬儀屋やな」ぐらいにしか思っていませんでした。

その社長も亡くなり、バカ息子が後を継いでいたのですが、ひょんな事から再度ご縁ができてお会いすることになり、結果、しばらく現場を見てほしい、私の経歴とノウハウを活かして指導・改善策を出してしてほしいとなったのですが、やっぱり、バカ息子でした。

新人の三日坊主君です

中途採用も多いその会社では、みんなが虎視眈々と、「楽して儲けよう」的な資質を備えていました。1日でも先輩なら、もう鼻高々で、自分が担当しないといけない案件でも「やっとけ!」的な雰囲気で、私はまるで猛獣だらけのサバンナに掘り込まれたような感覚です。

コンサル的にその会社へ行くことになったのですが、なぜか担当させられたのは新人社員のように先輩の指示でパシリ扱い。いやいや、そんなことしようと思って入った訳じゃないんですケド…と思いつつ、いつの間にか新入社員になっていました。

確かに、会社のシステムを変えるためにオフレコな部分がある。そのためには役割を伏せて、勤務状態を見て改善するべきポイントを報告してほしいと依頼されてはいましたが、ついでに人員としても使ってやろうとの思惑が徐々に見えてきたんですね。

社員さんはそんな事情を知りませんから、新しく入ってきたヤツと思いますし、当然、あれこれやっとけと指示してきます。初日は潜入捜査みたいで楽しんでいたのですが、さすがに2日目、3日目になってくると、オイオイってなってきますので、バカ息子社長に異議を伝えて速攻取引を終了しました。

羊の皮を被った狼だ

ま、こんな会社でも、世間から見たら普通に葬儀屋さんですし、そこの社員さんは、経験を積んだ葬儀担当者に見えます。消費者から見れば、普通にきちんと葬儀をやてくれると思うでしょうけど、上っ面と内面の違いはわからないでしょうね。

喪家に対しては丁寧な言葉で話すが、裏に回れば、タバコをぷかーっとして、「今日の家、やってられへんなぁ」みたいな事を平気で言っている。おまんら、昭和の葬儀屋か!と、ツッコミを入れたくなるその言動。こんな葬儀屋さんは、いまだ各地でいっぱいあります。

このような環境で育った人達が独立すると、これまた厄介な葬儀屋になっていく。志なんて言葉は辞書にはない。あるのは金儲けだけ。社長の無能さを垣間見て、勤務時間と給料などの待遇を嘆き、これなら自分でやったほうが儲かるじゃんとなるのですが、安易な葬儀ばかりを手がけてそのまま挫折してしまうのです。社長より自分の方が無能な事に気付かずに。

負の遺産ばかり残すんじゃねぇ

このような輩が消費者に残すのは、葬儀を簡単にしましょうって価値観だけ。己の金儲けのために、これまでの葬送儀礼をぶっ飛ばす文化を作ってしまう。直葬がその極みであり、1日葬なんてのもつくってきたのは、こんな方々ですよ。

大手は、葬送儀礼を簡易化すると葬儀代金が下がってしまうので、その意味では葬儀を大切にしましょうって言います。でも、それも違っている。そこには宗教儀礼が尊重されていない。

葬送儀礼の中心者でもある宗教者にも問題があり、一部の方は俗世間にまみれた言葉を放つから不信感を招くわけです。崇高さがない。オーラがない。求道者でもない。ただの職業坊主です。寺の維持と生活のためにとの都合を押し付けるのは違うと思うのです。

そして「皆さまから信用・信頼される会社を目指して」なんて事を言っている大手葬儀社も、露骨に防犯カメラを設置したりはしませんが、社員の不正監視のために電話も録音しておいて聞いてます。会議の内容も別室で盗聴してます。

基本、血族以外は信用していませんし、血族でも戦国時代さながらのお家騒動を起こしたりします。それは、お互いの主張を曲げないからです。いいものを作ろう、世に出そう、残そうではなく、理念という言葉で着飾った主張(欲望)を得たいため、譲れないためです。

使命を知り、全うする難しさ

私の知る限りですが、お世話になった、車では登れない山の上にあるお寺の住職も常々おっしゃってました。(食料調達も、祭礼の準備も人力でないとできない場所にあります)

本当に必要な教え、私たち(伝承者)がこの世に必要ならば、それを維持(その方の生活も含めて)、継承するためには、神さん、仏さんは生きることに困らないように自然としてくれはる。

私らはそんな事に心を動かされるのではなく、生きるも死ぬも、神さん、仏さんに任せてるから、やるべき事をやっているだけ。使命を間違わない限り、生かしてくれてはると。

こんな境地で宗門の役割をされている方が葬儀に来られたら、その方の言葉から私たちも何かを感じるところはあると思うのです。葬儀社さんも、自分の役割、使命を知ることは大切ですし、そのような価値観で葬送儀礼を担当されれば、消費者に与える印象も違います。

防犯カメラや盗聴器をわんさかと付けて、社員の行動を監視する。言い換えれば、そんな信用できない人間を雇用する方も間違っているし、そんな信用できない人間も確実に存在する業界です。

おたく… 素人はんやね

葬儀屋さんを起業するのに何の資格も許可も必要としない。そんな葬儀社さんで働く人も、今でこそ葬祭ディレクターの資格を取るように言われていますが、これも無かった。仮に、ディレクターの有資格者となっても、問題はその人の資質であり、その人が育つ環境です。

素人とプロの基準の差なんて無いんです。士業のように国家資格が必要でも無い。自己宣言で「私はプロです」と言えば、プロです。これは、終活事業者にも、葬儀コンサルタントにも言えることです。だから、怪しげな一般社団法人発行の自前の資格を乱発する。

ある方が言ってましたが、終活カウンセラー、終活プランナーなんて有資格者ばかりを生み出して、実際に終活を行う人が少ないと。

確かにそうです。終活を求める方が一般社団法人主催の終活セミナーに来たら、その方も終活資格者になっていくのに、私は、誰の終活を担当すればいいの? 最終的に葬儀そのものが理解できていない、システムを知らない私が葬送儀礼をどのように説明するの? まさに終活の資格者も???の連続でしょう。

なぜなら、終活プランナーなんて自分の終活のためにお金と時間を使って資格を取っているようなものなんですよ。その資格を取得して、その活動の際に、その資格を発行した一般社団法人の名前を使ってもいいですよと言われても、使う場所はないでしょう。

結局、また同じように終活セミナーを開いて希望者を集めるしかないのですが、これは資格発行団体の一般社団法人の利益にしかならないという事です。その団体が開催するセミナーへ誘致してくれる人を増産している行為です。しかも、毎年、自分の資格更新料を払ってまでね。

葬儀も同じ、どの道もやったことしか理解できない

葬儀の仕事も同じく上っ面でもできるんです。3ヶ月もあれば、おおよその流れをわかれば、現場に立てます。素人同然の人間でも喪家から見れば、専門家ですし、葬儀屋さんなんです。だから、なんでも知っていると思うし、ある程度任さないといけないから言いなりになってしまう部分もある。

やっている葬儀屋さんの社員も、わからない事は周りがフォローするし、お客さんが教えてくれる部分もあります。その場で聞かれてもわからないけど、宗教者に聞いたり、先輩に聞いたりしながら、最終的な喪家に対する回答は、めっちゃ知っています私はとしての言葉になる。

成長を止めても葬儀の仕事はできますけど、そこで成長を止めてしまったら終わりです。自分の使命を知る機会を永遠に失うのです。やはり、その道で生きていこうと思うなら、何かを極めないといけないと思うのです。

経営者も社員も学びを捨てたら目的を間違います。その象徴が、使い方を間違っている防犯カメラだと思い直しました。

キレイなお姉さんに毎晩たくさんのお金を使ったり、趣味にジャンジャンお金を使うんではなく、また防犯グッズにお金をかけるのではなく、もっと信頼出来る人を育てる環境作りに投資していただけたら、職場環境も良くなるんだけどなぁ… ねぇ社長。

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