「新しく葬儀社に勤務した方へ」1年後のあなたは光っているかな

さて、この春から新しく葬儀社に勤務しだした皆さん。いかがお過ごしでしょうか。葬儀の仕事って、想像以上にきついと思うのですが耐え忍んでいますか。そんな皆さんへの応援メッセージです。

葬儀はサービス業?

現在は、一応そうなっていますが、これは葬儀がビジネスとして成立するようになってからの話であって、古くは葬具貸出し業から式場設営業に代わり、そして近代の葬儀サービス業となってます。それに伴って、必要なスキルレベルが下がってきました。

最近では演出にこだわるがあまり表に出すぎの嫌いがありますが、あくまでも黒子です。葬儀会館が豊富にある現状では式場貸出業であって、一部屋ずつ担当している管理人(コンシェルジェ)のような立場です。

皆さんが目指すとすれば、あくまでもタイムキーパーでもあり、アシスタントディレクターであり、大道具小道具係のプロフェッショナルである必要があり、そしてあくまでもコンシェルジェとして信頼できる、機転のきく「パシリ」に徹するべきです。

要は、担当者はメインではないし、あなたがいないと葬儀が進まない訳でもない。あなたがいなくても会社は回ります。代わりはいくらでもいるという立場です。

これは嫌味ではなく、業界の考え方がこうなっているだけ。上場しているなら外部の目があるけど、ほとんどの葬儀社は同族で経営しているところが多いので、そのように考えるところが多いっていう体質です。

運命の分かれ道は慣れた頃にやってくる

入社当時は右も左もわからず真摯に向き合っていた方が、1年、2年と経験を積むにつれ、徐々に「抜く」事を覚えてきます。そして、ある程度の事を覚えてしまうとそこで勉強する姿勢を失って行く方が非常に多いのです。

これには超過酷な労働環境の問題もあり、疲れ切ってその疲れを「抜く」ために時間を使う人が多いのです。これはやむなくとも思いますが、それ以上に薄っぺらい知識でもできる仕事だからというのもあります。向上を求めなければ、3ヶ月も経験すればできます。

式次の進行内容は宗教者に教えを乞えばいいし、進行係(司会)も外注ですから覚える必要もない。湯灌や納棺も外注だと、それこそ手配するだけでどんどん物事は進んで行くのです。式場に安置された後、あなたがする事は打ち合わせと通夜の進行を見守るだけ。そこにも女性スタッフがいて声をかければあなたの代わりに動いてくれるからです。

門前の小僧と同じく、毎日、葬儀を見て、読経を聞いていれば流れは自然にわかりますから、それで「できる」となるのでしょうが、これでは心がない。あくまでも人と接する仕事ですから、人を理解する能力を持たないとダメなんです。

そこに先に申し上げた業界の体質も影響するかもしれない。やっても、やらなくても評価に差が出なければ楽したくなるのも人情かもしれないけど、それに流されると小粒な葬儀屋が出来上がってしまうんです。

自分で自分のために肥やしをまけるかどうかです

しかし、このような時にこそ自らのスキルを上げる努力ができるかどうかが、その後の自分の進むべき高みに差が出てきますし、数年経って潰しのきく葬儀屋になるか、他では通用しない人間になるかの違いが出てくるのです。

薄っぺらい仕事で満足し、日々、仕事のミスを反省する事なく創意工夫なんて興味なし。本も読まなければ、葬儀に関しての知識を得ようともしない。実経験として霊地・霊山に赴き手を合わせる事も重要と思うけど、人に言われても、機縁があってもしようとはしない。でも必ずそんな経験が現場で活かせると私は信じています。

中には宗教的な事柄に妙に詳しくなって、この宗派はあ〜だ、こ〜だと言う奴も出てきますが、これも知っている事は大事だけど、あくまでも葬儀屋だからね。こういう人を縦横の関係をわかっていない奴っていうんですよ。

外側からの知識でもできる仕事。突き詰めて職人になる必要はないけど、自分の引き出しが多ければ多いほど、気の利いたパシリになれると思ってます。バカのお使いは出世しないのです。葬儀に必要なスキルの一つはそんなところにあると、私は思っています。そして、正直に仕事に取り組むべきです。

そんな気持ちを3年過ぎても、10年選手になっても持ち続けていただければ、時代を担う業界人になれると思っています。決して途中でドロップアウトして、安っぽい理念を掲げて、金儲けのために安もんの葬儀屋にだけはならないようお気をつけあそばせ。

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