『身寄りのない方の葬儀』それこそ、寺の出番じゃないの | 直葬は、間違ってます by 三日坊主

『身寄りのない方の葬儀』それこそ、寺の出番じゃないの

足元だけ写っている女性の写真
足元だけ写っている女性の写真

身寄りのない方が亡くなった場合、その葬儀費用をどこが負担するかが問題になっています。その昔は「せめて葬儀ぐらいどうにかしてやらないと」との気持ちから、葬儀執行者として自治会長や区長などが名乗り出たものですが、今のご時世ではムリ。そんな時代だからこそ、お寺が自発的に関わるべきじゃないのかな。

身寄りがない方の葬儀の実態

仮に、孤独死をされた方がいたとしてその葬儀をどうするかとなった場合、自治体は戸籍をたどって「誰か」に「処理」を依頼するわけです。そのようなケースで「わかりました。では私が引き受けます」なんてのは超マレで、多くは引き取りを拒否し、関わりを持とうとはしません。

誰も葬儀を行ってくれる人がいない。そうなると、本来は自治体が火葬を行う義務があり、その費用は全額自治体が負担する事になります。

生活保護法では、身寄りがない人が亡くなり、残された現金では葬儀が出せない場合、知人や近隣住民などで自発的に葬儀をする人がいれば、生活保護の葬祭扶助(原則として、都市部では20万6千円まで)を出せると規定。生前に生活保護を受けていたかどうかに関わらず、遺体の搬送や保管、火葬、読経などの費用が、この額の範囲で認められる。多くの場合、上限に近い金額が使われている。

 一方、だれも葬儀をする人がいないときは、自治体が火葬する義務を負う事が墓地埋葬法で決められており、その費用は全額が自治体の負担となる。

朝日新聞デジタル 2018年9月27日掲載記事より引用

【魚拓】身寄りない人の葬儀代 運用する自治体と是正求める国:朝日新聞デジタル
- 2018年11月8日 02:07 - ウェブ魚拓

朝日新聞の記事にあるように、「知人や近隣住民などで自発的に葬儀をする人がいれば」なんてのは確かに昭和の時代にはありましたし、私もそのような葬儀を幾度か担当した事があります。ご近所の有志が集まり、お供え物や飲食を持ち寄って故人を偲び、送り出したものです。

当時はまだ自宅葬も多かったので自治会や隣組も機能していたし、身内や親族とは疎遠でも隣近所の皆さんとは家族同様のお付き合いをしている、なんてのもあったので放っておけない、せめて葬儀だけはきちんとしてあげたい、そんな気持ちが人々の心の中にあったのです。

ところが最近では、皆さんがご承知のように葬儀は家族葬となり近隣との付き合いもぶった斬って疎遠だし、葬儀の場も葬儀社の式場で行うのが大半で、「親族以外は来るな」と言わんばかしに密かに行うのが主流となっていますから、身寄りのない方の葬儀を隣組が寄り添って行うなんてのはありえない訳です。

そんな中でも地区の民生委員はまだ存在しているので、自治体としてはその方の名前で葬祭扶助を申請してもらい火葬を行っているのですが、その運用方法と費用分担を巡ってお国がイチャモンをつけてきている訳なんです。

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