『供花に返礼品は必要か、否か』そんな事まで商材にせなあかんのかなぁ | 直葬は、間違ってます by 三日坊主

『供花に返礼品は必要か、否か』そんな事まで商材にせなあかんのかなぁ

供花にお礼? 本来、供花は家同士の付き合い事ですけどネ

巷では業界初として『供花専門の返礼サービス』。すなわち、葬儀の際に献上していただいた供花に対して返礼品を返す専門のサービスを始めた。なんて情報を目にしました。

供花に返礼品をとの気持ちは喪家側から見れば分からなくもないのですが、それを安易に返礼品でその場で終わらせてしまう行為を勧める罪を、業界側は理解した上で行なっているのでしょうか。

例えば、香典辞退が流行りだした頃、多くの方が見積もりの際に「最近は香典辞退をするのが普通だから」との認識でおっしゃってました。売上確保という観点から言えば、そこは何とか死守しなければいけないポイント。なので、皆、せっかく出されたものをお断りするのは失礼と必死に香典を辞退するデメリットばかりを話していました。

私の思うところの香典は、あくまでも慣例として参列者が持参するのは否定はしないけど、香典を出すか、出さないかは相手の自由な行動。また、言い換えれば勝手に相手が香典を持参すると判断するのも根本的にはおかしな話。

それを踏まえて言えば、喪家側から香典を辞退する行為の一番の問題は、「まぁ、本人も亡くなったんで、おたくとは今後はお付き合いしないから」と暗に伝えているような行動と同じ意味だという事です。

仮に親が付き合いできなくなっても、本来、家が受けた御恩は跡取りが継ぐべき話という事であって、それすら行わない意思表示を宣誓しているようなものです。

浮世の流行り事に流されず、そのような香典をやり取りする民俗文化の本来の意義を理解していただく事が第一であって、本当に付き合いをぶった切ってもいいと思っているかその真意を確かめもせず、訃報連絡を勧めてきた葬儀屋の立場っておかしくないかと思うのです。

知らされたら来るし、行く以上香典は持参する。じゃ、知らせなくていいのかというと、その背景にあるのは親が高齢だとか、子供が遠くに住んでいるとか、子供に迷惑をかけたくないというワードに振り回されているだけであって、それなら子供を産み育てる事の意味って何なのかと、本末転倒な話になりませんかね。

葬儀における儀礼やその意味を正しく伝えるのが葬儀屋のポジションであって、儀礼の中心は故人と喪家と縁に結ばれた方々であり、そこに祈りや信仰という文化が織り混ざりあって命を考える場で黒子が売上確保のために適当な事を言ってはダメなんですよ。

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