葬儀をダメにしているのは、東京とマスメディアです!

夜の東京タワー
夜の東京タワー

これまで新しい葬儀の価値観を作り出してきたのは大阪発信が多かったと思ってます。葬送儀礼を維持しながら、それに沿った商品を開発して売上を伸ばすやり方。ま、最近はダメですがね。反面、ヒト・モノ・カネがうごめく、情報戦争の東京は競争の厳しさからか、未だにバカみたいな企画をよく目にする。

またかよ…

先日、「葬儀の口コミ」というサイトを見ていて、東京というのは葬儀をダメにしていく要素が満載やと感じました。確かに競争も激しい。目を引くキャッチが必要。人のやっていない新しい企画をと考えている。そんな事をやらないと生き残れないのはわかるけど、葬儀を弄んでいるようにしか見えない。

サイトの趣旨は、実際に葬儀を行った遺族が口コミを掲載し、その評価を元にランキング付けされた葬儀社を、消費者が依頼する際の目安にするというもの。登録されている業者は、口コミ認定業者と非認定業者に別れ、評価が高いところから順に掲載されている。

登録業者は掲載料無料。実際に口コミサイトを通じて施行の依頼が発生した場合、葬儀社は手数料として98000円を事業者に支払うシステム。システムを運用しだして日が浅いためなのか、実際の登録は東京・関東方面を中心とした葬儀社だけ。他は電話帳やサイト情報を元に羅列している様子。

でもね「このお客さんは、サイトからの申込みではなく、事前に相談があって見積りもやっている分です。だから、手数料は支払えない」なんて嘘つきの葬儀屋さん多いんで、ならばと紹介業者も進化して、現在の葬儀受注・売上回収スタイルになったんですケド、大丈夫ですか…

同じ穴の狢って、この事だね

こんなイメージのサイトって、2014年12月に終了したアクトインディ株式会社が行っていた「葬儀サポートセンター」もそうだし、価格コムにもある。サイトでややこしい葬儀を紹介している業者の第一歩は、このような葬儀社の情報を提供するスタイルだったのです。

このやり方は、全国の葬儀社リストをまず作成し、その後、コンタクトを取りながら実際に掲載をさせる。葬儀のマナーやしきたりなど、消費者が知りたいと思うようなガイドを同時に掲載し、葬儀社側にも自社ホームページ作成に利用できる、使用料無料のイラストなどを提供する。そんな葬儀社の情報を元に、ネット上での見積もりも可能にして消費者の訪問を稼ぐ。

検索上位になれば広告の効果も大きくなるという事で、出始めには安さやイベントでキャッチを狙う。実際、ここでもサイトを通じて葬儀を申し込んだ中から20人に1名30万円が当たる企画をやっている。

終活を就活と思っているのかな、ここは

今回、ここに三日坊主は引っかかったのです。思わず商店街の抽選企画かと。消費者にとって30万円は確かにありがたいけど、葬儀社紹介サイトで景品・賞金で釣るのってあり?って感じたのです。求人紹介サイトじゃないんだし、なんかねぇ、この運営会社、確実に一人亡くなっている事を忘れているように思いまして。

それなら葬儀社に協力させて、初めから葬儀代金を1万円でも2万円でも安く提供した方がお客さんのためやろと思いますし、掲載会社を増やそう、アクセスを伸ばそうってために葬儀を爽やかに軽く扱うんじゃんねぇよ。バカにするんじゃねえよと。

後発の業者が出るたびに目新しさを狙って、やたら企画モノを出してくる。マスコミで取り上げられればその情報を自慢。バカなマスコミも、ネタ不足なのか「終活」とか、「定額葬儀」なんて目新しいネタに食いて、こぞって取り上げるから連中は調子に乗ってくる。

絶対、あなたも死ぬんですよ

そんな風潮が世の中をダメにしている自覚はないのかな。葬儀は大切なものなんですよ。身近な方が亡くなる現実をいきなり突きつけられて、悲しさ、寂しさ、不安、それらが一気にやってくる。そんな中でも、人が生きる意味を考えさせられる貴重な時間なんです。

なぜ死ぬのか。なぜ生きているのか。そんな事を考える時間を省くのは良くないと思う。喪主が忙しいから通夜を省いて1日葬・費用を抑えた直葬がおすすめ。火葬までの間、故人は葬儀社や火葬場の霊安室で「大切に」預かります。ただし、同席はできませんとかおかしい。

費用がなくても時間はあるはずです。火葬のみでも、葬儀は葬儀。なのに業者は軽く扱う。亡くなった方が側にいる静の時間と、生きている私たちの動の時間が交わる空間が通夜です。その時間と空間を共有しないと、何も感じないと思うのです。目の前に亡骸は必要なんですよ。

葬儀は手作りでもいいんです。業者にとりあえずの形を作ってもらって自分たちでお供えをすればいい。花を供えようと思えば、花屋さんで買ってもいいし、野や山へ行って花を摘んでくればいい。自分たちで作った料理を、通夜の席でお供えとともに食べればいいんです。仕上げの料理にしてもそうです。全て終わってから遺骨と一緒に語らえばいい。

しっかりしてちょうだいね、マスメディアさん

今回もマスコミネタで引っかかってきた。本当に日本のマスメディアの皆さんは葬儀をダメにしていますよ。葬送儀礼の大切さなんて報道しない。バカなネタを掲載するぐらいなら、ダメな葬儀社ランキングでも作ったらどうですか。薄っぺらい葬儀文化で、未来の子供達に何を伝え、残すのですか。人をモノにする文化をこぞって取材して、ほんと、バカですよ。

もちろん、こんな企画を考えてきたこれまでの葬儀社・葬儀紹介業者にも問題はあります。でも、マスコミが取り上げなかったら消滅してくれるんです。プレスリリースを流されたからって「おっ、三日坊主ちゃん、これ、面白くない?」なんて、興味だけで載せないでほしい。

終活業者もマスコミと共同で企画してセミナーを開催する。本当に必要な情報やモノならありがたい事ですが、残念ながら葬儀に関連する業者は、死を金に変えようとしか思っていない程度の錬金術師の集まりです。それすら見抜けないマスコミも同罪ですよ。

ピシッとした情報ください

もっと、現場で汗水流して葬儀の業務に勤めている者の心の声とか、商売抜きの本音とかを探しに行ってくださいよ。葬儀社の社長に取材しても、宣伝用の言葉しか言わないし、終活事業者もマスコミを利用して、鵜匠みたいに言う事を聞いて継続的に看板料・資格料を支払ってくれる「鵜」を探しているだけです。

今回のような葬儀紹介事業者も、その目的と資質をよく見極めないで流すと消費者を混乱させるだけですよ。もう忘れたんですか、マスコミの皆さんが、Amazonお寺さん便なんて商品を販売する業者を育ててしまった事を。協力した証を宣伝に使っているんですよ。

サイト上には本物と偽物が山ほどあります。それを見分ける指針となる情報提供こそが、マスコミが子供達に残せる文化と自覚ください。

それと、東京の皆さんも、もっといいモノ作ってくださいね。そちらは、すぐ取り上げられる傾向があるので本物を出してくださいね、通念上、一応、日本の首都らしいですから、恥ずかしくないものを発信していただきたいですね。

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コメント

  1. ボブ猫 より:

    死化粧師をしていて、その筋のお方の御葬儀のケアを致しました。
    私は20代の頃から看護師だったので、そういう方も患者様として平等に対応して来ました。自分の仕事に自信が有るなら、その筋の方だと言ってビビる必要な無いですね。
    やるべき事をキチンとこなせばよいのですから。そういう姿勢はあちらの方は直ぐに空気を読みますから。

    今回は、担当の社長が最初からビビりまくりで、すっかり飲まれてましたね。
    私は、ご依頼を受けてご葬家に行き、喪主であるご子息にお話を伺いながら、故人様のケアを致しました。
    毅然とした対応が伝わると、喪主様が実に色々とお気遣い下さって。むしろ、一般家庭より、その気遣いには頭が下がります。
    故人様のお顔の表情等どんな雰囲気が良いのか等、伺いながらご希望に沿うと実に喜ばれ、「ありがとうございます」と、深々とお礼を述べられました。
    それを、ご舎弟様達が皆さん見ておられるんですよ。
    ビビりの社長は、何かあったのか、ドライの追加をお願いしましたら、ご葬家から「アンタは来なくていいと」出禁を食らう羽目に。(なんでしょうね?)ドライはご葬家で買ったようです。
    御葬儀当日、社用車を洗車しに行き付けのスタンドの洗車機で洗車していた際に、何やら揃った沢山のワゴン車と、黒服の軍団と遭遇。
    ハッと視線が合ったら、ご葬家におられたご舎弟さん達。
    こちらを見るなり「姐さん、ご苦労様です!」と一斉に頭を下げられ、一瞬凍りました。
    その筋のお方は実に義理堅いと言いますか、凄いですね。(笑)

    • 三日坊主 より:

      なかなか経験できない場ですね。
      私もそういった方々の葬儀の場をかなり突っ込んだ状況で経験いたしました。
      司会派遣に所属していた頃、親方の兄貴分がその関係の本職で、その関係から結構ややこしい葬儀を担当する羽目に・・・
      ただ、おっしゃるように非常に筋が通ってますし、何事も命がかかってますから本気モードです。
      一般の方の方が自己中心的ですし、こじれた場合、落としどころを知らないのでかえって面倒臭い事が多いと感じます。
      感謝することも忘れている、今の世の中です。お金を支払えば自分たちの都合が通ると思っている方も多いのが気にかかります。
      今後も益々のご活躍、祈念致しております。

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