直葬で100万円?

おいおい、鎌倉新書さん

先日、鎌倉新書が運営するサイトを覗いていたら

ネット上での葬儀人気ランキングの値段間違い
ネット上での葬儀人気ランキングの値段間違い

堂々の1位に100万円を超えるプランが選出されています。何を基準に紹介しているのか不明ですが、単に登録業者の紹介方法をランキング形式で行っているだけなのか? 登録している葬儀社に対する宣伝サービスの一環なのですか?葬儀の文化を大切にする鎌倉新書さんがせっせと直葬をご案内下さらなくていいのですがね。

詳しく内容を見てみると、桐ヶ谷斎場(東京)の式場使用料として雲の間90万円(税別)が加算されているのですが、これ自体の料金は間違っていない。が、直葬でこんな高い使用料
支払って行う人いないっしょ?

いくら直葬が大好きな業者でもこれでは儲けすぎじゃないですか。

ネット事業部に力を入れてらっしゃる様子で

この鎌倉新書のインターネット部門なんですが、葬儀に関するあらゆる項目と言っていいほど様々なサイトを運営していまして、直葬から社葬まで、そして事前の準備に関する項目、火葬場のナビからお墓に関するサイトと、死ぬ前から死んだ後までをヤフーとも連携しながら親切丁寧に情報を提供しています。

サイト運営者の方がお好きなのか、鎌倉新書の経営方針なのかよくわからないのですが、一つのフォーマットが完成した後、もう手当たり次第に葬儀というより死に関する関連リンクを構築しまくっている感じです。

ただ、残念なのがこういったサイトを運営する以上、そこに参加する葬儀社だとか、墓石業者、終活に関する業者や葬儀相談員などが押し寄せてくるのですが、メンツの中にはちょっとと思われる業者もチラホラ見えますね。

専門書が多い構成から書籍販売部門はドーンと売上が伸びる可能性も低いとは思うのですが、
インターネット関連に関しては

[インターネット関連]WEBコンサルティング(SEO、SEM、サイト分析、インターネット広告分析) WEBコンテンツ制作 インターネット広告企画・管理 サイト運営(いい仏壇/いい葬儀/いいお墓/お葬式消費者相談/寺院運営/仏像と仏師の世界 他多数)

と、業績好調なのか様々なサイトが成長している様子です。しかし成長のペースが早すぎると、その情報を処理する(施行する)業者の品質が下がる可能性が高くなります。

ゴルフ>お金>直葬>文化

有象無象の業者や人員が漁夫の利を得ようと集まってくるのですが、身体検査をきっちりせず、選定を誤ると見境のない連中の溜まり場みたいになって、結局、サイトでの情報の質が上がってもそれを実際に施行する業者のレベルが伴わない事になります。

鎌倉新書の歴史として葬儀にまつわる様々な資料などの蓄積された財産は、こういったサイトを訪れる方々に間違いのない情報として提供するべきでしょうし、またサイトからの関心を購読に結び付けたいとの純粋な思いを持っていると信じているのですが、どうも踊り狂っているようにしか見えない。

情報の窓口が多すぎて、真の部分を伝えきれていないように感じるのは私だけでしょうか。

見出しの「ゴルフ」は、直葬大好き業者のサイトから少額短期保険へのリンクを
クリックしたところ、リンク先がご自身のブログに間違っていた様子で、その 
ブログが40代でゴルフ好きとあったもんですからつい想像で、直葬をたくさん
やって儲けてゴルフ三昧したいのかなぁと想像してしまいました…

消費者目線といえば、文化は捨ててもいいのか?

この鎌倉新書の葬儀相談サイトで登場する、市川愛女史にしても然り。この方、元、ネット上で葬儀を紹介する大手サイトに2002年に勤務し、(2002年以降で大手といえば葬儀サポートセンターぐらいしかないと思うのですが)2年後に退職後、現在は葬儀の相談・講演・執筆・研修・コンサルティングとの肩書きを持ち、葬儀相談員との立場で発言しているのですが、これが一般的なごく当たり前の情報レベルでしかない。

消費者目線としては親切な感じはするが、葬送儀礼をアドバイスしたり、葬儀社のコンサル
タントを行うとの肩書きを信用される皆さんに対して葬儀を語るなら、もう少し、葬儀文化の本質を感じる言葉を織り交ぜて使っていただきたいと感じます。

入社1年ほどの葬儀担当者でも十分伝える事が可能な「平たい話」でも、大げさに提供すればそれが真実となってしまい、基準であるがごとくまかり通ってしまう危険性をネットは持っているということです。

他人の経歴にケチをつけるつもりではありませんが、市川愛女史の2年ほどの葬儀経験?ですら感じる疑問点を消費者目線で話す事ができれば、葬儀屋さんも紹介業者に頼らずとも自社のポリシーを的確に発信し、施行誘致に結びつける行動が取れたはずです。単にこの女史の嗅覚が、経営センスが鋭かっただけなのかもですが。

なぜ、紹介業者に葬儀を、葬儀社を商品として扱われなければならないのか?これが、葬儀を低俗化させている大きな要因です。脇が甘いというか、死をビジネスにしていた葬儀屋を使って、今度は葬儀(死)をビジネスにするためのコマ扱いに成り下がっている状況なのです。

本当に心でつながる事を考えてくれていたのでしょうか

同じように葬儀紹介を事業としてアクトインディ株式会社が運営していた「葬儀サポートセンター(2014年12月19日にサービスを終了しており現在は無い)」は、その設立趣旨と顧客ニーズとのマッチングの問題で伸び悩む中、後発の価格だけを売りにするようなサイト紹介業者によって淘汰される結果となってしまいましたが、このサポート終了を告げるメッセージの中で

ただ、近年は葬儀社自身がネットを活用して情報を発信し、
かえって間に入って葬儀社を紹介することが不審がられるようになってきました。また、我々が最も大切にしている”心”でつながるようなご相談をご希望される方が減ってしまい、逆に費用だけで比較するような相談が増えてきてしまいました。

と述べている部分がありまして、施行誘致から発注へのパワーバランスが葬儀社側にまだ残っていた状況が、現在の紹介業では圧倒的にサイトに優位性があり、「お代官様、私にも葬儀を紹介してくださいな」的な魂胆から、価格競争に参入し、それを求める消費者へ文化の投げ売りを行っています。

業者が作りだしてきたんですよ、安っぽい言葉を

本来、取り急ぎ葬儀を執り行なう意味であった「密葬」が家族だけでひっそりと行う事を定義するようになり、そこから派生した「家族葬」、そして近年の「直葬・1日葬」などは、消費者が作り出した言葉ではなく、小さな葬儀社が大手の施行を奪うために使い出したワードであります。

終活もしかりで、NPO法人を安易に設立できるようになってから派生したワードであり、現在は一般社団法人へと流れていますが、背景には葬儀社の施行誘致における窓口としての存在があります。

これまた葬儀で一儲けしようとの思惑を持つ方々は、嗅覚が鋭いのか、施行誘致をぶっ飛ばして「終活資格ビジネス」へと変貌を遂げるという錬金術士のごとくすごい技をお持ちですし、下町さんのロケットバルブ特許のように証明性を持つ根拠ならば分かりますが、「私が終活という言葉を作りました」なんて、言ったもん勝ちみたいな世界です。

悔しさと責任を感じる気持ち、ある?

葬儀に関するどのワードを使っていただいてもいいのですが、葬儀サポートセンターのメッセージにあるように

ご逝去から四十九日法要までの間、どんな人にサポートしてもらうかによって
全く違う心持になりますし、ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが
その後の人生が変わるくらい影響があると思います。
通夜や葬儀、告別式という会葬者の目に触れる部分はそれらのほんの一部なのです。

このことを伝えきれず、結局は費用で比較して葬儀社を選ぶという文化を
根付かせてしまったことに悔しさと責任を感じております。

「結局は費用で葬儀社(葬儀)を選ぶ根付かせてしまった事」への反省を持たず、より一層、増長する方々は自分の発言に責任をお持ちなのでしょうか?

あなたの心無い、安易な発言をマスメディアを通じて発信していくたびに、葬儀の文化は薄れ、人間性すら否定していく事になるのです。怠慢な経営を行ってきた、無許可で商売をできる葬儀業界がその片棒を担いでいる事も事実です。

葬儀社を悪とし、我善なりとしての構図を作りだし、不必要に消費者の不安を煽り、お一人様文化を推奨する言動によって、命を学ぶ葬育の場を無くしていく事は日本の将来をも危うくする大きな問題かもしれません。(私はそう思っています)

そんな業者の溜まり場にならないよう、歴史ある葬儀の文化を大切にしている鎌倉新書さんには気をつけていただきたいと願っていますし、売上げのために何でも屋に成り下がらないでいただきたいと…

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