『葬儀のトラブル』お葬式の最中に導師が倒れた!? 高齢化社会の葬儀の在り方 | 直葬は、間違ってます by 三日坊主

読経の最中に導師が倒れた!? 高齢化社会の葬儀の在り方を考える

リュックを背負い、手を繋いで歩く高齢者夫婦の後ろ姿
リュックを背負い、手を繋いで歩く高齢者夫婦の後ろ姿

高齢化社会を迎えて、昨今は僧侶の高齢化・後継者不足も問題になっているという。もちろん僧侶とて同じ人間であり、不測の事態がいつ何時発生するかは誰にもわからない。私が経験したのは読経中に導師が倒れたケースです。

そのご事情はわからないけど、お元気です

その事件が起きたのは自宅での葬儀で、導師は菩提寺の住職でした。葬儀の内容は、導師と脇導師が二名で役僧はなし。式時間は一時間で、親族は祭壇の部屋で焼香。参列者は庭の方へ回り縁側から祭壇へ向かって焼香するという、当時の自宅葬では一般的なスタイルです。

いざ開式となり、祭壇が置かれた室内に導師がおもむろに入場してきたのですが、脇導師に手を取られて歩く姿にびっくりしました。すっかり曲がってしまった背中、大きすぎる感じの法衣姿、そしてキレイに剃髪された高齢の女性だったからです。

葬儀という現場でこの年齢層の方は見かけたことがないなと思い、しかも数少ない女性の導師。別に若いからいいとか、高齢者の方は出てはいけないとかそんな偏見は持っていませんが、ご自身で歩く事ができない方が、そこまで無理をして出てくる事情ってなんなんだろうと興味津々な状態の私。

後継者がいないのか? いやいや、いても檀家の葬儀には私が出なければとの気概があるのか? それとも他に何かのっぴきならない事情でもおありなんだろうか?

人は見かけによらないとも言いますが、どう見ても普通なら後進に道を譲って隠居する雰囲気の方。よほどの事情がおありなのかと、色々と推測する時間の長い事、長い事。入場して着座するまで私はかなりの数の想像をする事ができました。

開式の辞を述べ、一同が合掌・礼拝を済ませ読経が始まりました。しばらく導師を見ていると、んっ? 寝てる? なぜか顔を下に向けて体がグラグラしているのです。でも、声は聞こえているから起きているんだろうとなり、大丈夫かなとは心配しましたが、まぁ〜村ではいつもこんな感じなんやろと勝手に納得してました。

そして親族の焼香が始まった頃でした、グラグラしていた導師がいきなり後ろ向きにデングリ返って倒れたのです。着座して20分ほどしかもたなかった。寝てしまったのかヤバい事態なのか? 親族もざわめき、葬儀は一旦止まってしまい、慌てた脇導師は二人で抱えて隣の部屋の控え室へ運んで行ったのです。

そして、私の目の前を抱えられながら通り過ぎていく間も住職は読経をあげておられてました。さすがです。

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