北海道で何やらモメてはりまっけど、大丈夫でっか

北海道の互助会で雇用トラブルが発生。労働組合を結成しようとした人員が勤務する代理店が契約解除され、事業継承者がその二人を雇用しなかったため職を失う事になったという。

北海道雇用関係トラブル発生

代理店及びそこで働く人。その複雑な雇用関係に司法の判断を仰ぐため、情報労連・連合全ベルコ労働組合が支援を行い、解雇された者の訴訟をバックアップしています。この団体は、今回の問題を受けてできたもので、サイト上でもその交渉内容などの情報を開示しています。

下記の文面は、その団体である連合全ベルコ労働組合裁判闘争支援対策チームの第一回対策会議のまとめより引用しました。

~経過~ 株式会社ベルコは、本社を兵庫県に、本店・本部を大阪におき、資本金1億円・売上高は603億円、従業員はパート・業務委託を含み7,950 名、北海道を含む18道府県で冠婚葬祭業を営む企業です。冠婚葬祭業は私たちの生活にとっても欠かせない業であるほかに、多くの組合員ならびに家族がベルコの互助会会員でもあります。

2014年夏、ベルコ本社がいう業務委託先の支部代理店従業員から連合北海道が相談を受け、聞き取り調査を重ねた結果、その労働条件は極めて劣悪で違法性が高いことが判明しただけではなく、支部代理店そのものがベルコ本社の支配下にあり、「応諾自由の無い」指示命令を受けていることや「自己の判断で事業を営む存在」でないことなどが判明し、労働環境改善の為に労働組合結成の準備を進めていました。

しかし、2015年1月初旬、ベルコ本社が労働組合結成の動きを知るところとなり、支部代理店との業務委託契約の打ち切りをちらつかせながら組合結成を妨害し、労働組合結成の中心的人物2名を知るやいなや、2名が勤務する支部代理店との契約期間満了まで半年を残して業務委託契約を打ち切るとともに会社清算を強要、そして業務継承店への従業員の雇用継続については、労働組合役員2名のみを雇用継続とはせずに実質的な解雇としました。

引用にあるように、どうも、北海道のベルコで労働組合を結成しようとした人員を排除しようとして代理店そのものの契約を破棄し、その代理店店長と雇用関係にあった従業員を業務継承店は再雇用せず、退職にとなった様子なのです。

どうなんでしょうか、この形態は

業務委託契約を結んだ代理店で働く人々は、店長との雇用という事になっていて、その業務における指示は取り決めたルールに沿って行っているにもかかわらず、契約解除となればそこで業務は終了してしまう。

代理店が雇用した人員を関知しないと言いますが、履歴書、誓約書などを本部に収めなければいけないと、連合全ベルコ労働組合裁判闘争支援対策チームは主張しています。

これまで互助会では、まず、営業拠点となる支社及び冠婚葬祭の施設を建設し、会員募集を行うための代理店受託者を募集する。今回のような個人代理店は、何らかのステップを踏んで独立したケース。その後、代理店独自に人員を募集し、冠婚葬祭におけるイベントでの集客・会員契約・そして施行サポートと、これが一般的な流れです。

このような代理店及び、その代理店で働く人員に対して直接指示を出してもいるし、代理店に対して補填を行ったり、イベント的な契約に対しては経費もでている。何より、互助会・生保・損保などの契約に関するもの以外を販売・担当する事はできないんですからと、原告は主張しています。

大岡裁きの行く末はいかに、業務委託契約の壁は高い

原告側は、代理店の下で働く者がベルコと雇用関係にあるのかどうかという点を争点としているようですが、実際に雇用主と雇用者の関係であっても立証が難しいと思います。なにせ業務委託契約(個人請負)は契約主側には強い。契約に基づき、代理店に適正な業務委託手数料を支払っているだけって主張すると思いますよ。

今回のような個人請負の場合、まず勝てないのです。建築関係などでもよくある契約形態ですが、単純に仕事を発注する先がAからBへ変わるだけで、そのA社の今後の事であるとか、そこで働く人の事なんて発注元には関係ない。たとえ発注元からA社で働く人間の履歴書を提出させたとしても、それは元請けブランドを守るための正当な行為って話なんです。

三日坊主建設が下請けの業者に「この材料はここに置く事。この作業は必ずこのステップを踏む事。できなければペナルティ」と取り決めても、これは雇用関係における指示ではなく、業務を遂行するために必要な行為とみなされるだけです。

なので、今回の裁判も相当な苦労があるとみます。ですが、日本で増えているこの雇用形態の是非を問うにはいいきっかけになると思いますし、国の政策により、これからますます増えるこの個人請負(業務委託契約)の問題点と在り方を問うには、多くの方が関心を持つ事が一番大事な事です。

みなさん、明日は我が身の話ですから。

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