Amazonお寺さん便についてライブな意見を一つ

ベンチに佇む少女
ベンチに佇む少女

Amazonお寺さん便の記事シリーズです。今回は、そのお寺さん便に登録されているお寺さんの記事紹介です。葬儀紹介事業者の思惑はどこにあるのか。また、消費者はこの問題とどう向き合うことがベストなのかを掘り下げてみました。

Amazonお寺さん便に登録されているお寺さんの意見の前に

Amazonお寺さん便についての話題が薄れている件を先日書きました。全仏側は、これ以上、提議提言せず静かに物事が鎮まるのを待っているようにも感じます。臭いものには蓋をする。そんな考えといえば失礼かもしれませんが、富める宗門の方々にとっては、損得勘定でいえば黙っている方がいいと判断されたのでしょうか。

そもそも、この問題はお布施が定額化される事によって商品サービスとなるのではないのかと全仏側が噛みついたことから始まったのです。いきなりAmazonへ文句を言うという、対応のまずさは周知の通りですが、そこじゃなく、その商品を出している(株)みんれびに意見を言うべきものでした。

アメリカの企業が日本の文化を心配する訳ないじゃんと、誰しもが思う事ですし、ネット上で売れる商品があるなら、棺でも骨壷でも、それこそ今回のようなお寺さんでも売っちゃうのがビジネスですから狙いを間違ってますね。でも、そう考えると(株)みんれびも、アメリカンナイズされていて先進企業なのかもしれないなぁ。

Amazonお寺さん便については、ここのところ心配する宗門の方からのコメントも見かけませんし、他のブログでも記事を見かけない。マスコミでも「シーン」としてます。もう、ブログネタとしては古いのかな(笑)いや、でもしつこく追いかけるブログも必要でしょうから、三日坊主は書きます。

葬儀・宗教者を紹介する各事業者の自社コメント

こういった葬儀紹介業者のホームページには様々な熱意ある、親切なコメントが紹介されています。おおよそ似たような文言なのですが、これは仕方がない。

葬儀社でもそうですが、このような趣旨を述べる時、葬儀の本質を考えたら特別な文言なんて出てこないのですよ。「無料でやります!」とか、「他社より一円でも高い場合は、返金します」なんて、大手電化商品販売店のようなコメントを載せる訳にもいきません。

葬儀は、基本的に面倒くさいものですし、お金がかかるものなんです。それをオブラートに包んで聞こえのいいように伝えようと、どこもかしこも新しい風を吹き込みたいとの熱意をブンブン出してくるのですが、それ自体、間違ってますよ。新しい風なんてないのです。

それに社会ニーズと企業としての損益分岐点のマッチングを考えると、どこが正しい販売価格なのかはわかりません。事業として社会に存在する限り利益を得る事は必要ですし、そのための販売価格を設定するのは各事業者の自由です。

ただ、この葬儀業界には法的な規制がないという点が一番ネックで、自由すぎる世界です。その中で出没してきた葬儀紹介会社という形態は、ある意味で、家族葬〜の最低価格を持ち込んだ点では改革とも言えますが、現状では、このためにこれまでもっと安くで葬儀らしい事ができたのを排除してしまいました。中間層がなくなり、費用が両極端になってしまったのです。

入り口で違うこと言っても、施行業者は同じなんですケド

で、各社苦労してメッセージを打ち出すのですが、最終的に葬儀を担当する葬儀社は各社共通の場合も多いのです。どこを通じてお願いしても、最終的な窓口は一緒。受注から施行までのフィルターが違うだけで、規格内容が違うだけです。

担当する人間のスキルや、葬儀に対する思いには、ホームページのメッセージにあるようなアイデンティティは存在しないのです。そこには、今回は受注先の施行内容に合わせて、受注先会社と消費者からクレームが出ないよう気をつけて施行しているだけでの意識であり、各社トップが発信しているような崇高な言葉の意味は存在しません。

この仕組みをご存知な方も、知らない方もいますが、現在の紹介業者が直接施行をしない限り、そのメッセージに込めた葬儀を行う事は無理があると思うのです。安心できる葬儀サービスを提供する旨はわかるのですが、それをチェックするのは、紹介会社の「決まり」しかないので、それを全国的にチェックするには相当の資金と労力をかけないと無理なはずなんです。

そこにどれだけの人的費用と、各経費をかけているかは各社からは見えてきません。でも、この形態を推し進め、信用を得るためにはそこのアピールが大切ではないかと思うのです。喪家のプライバシーは守られながらも、各施行内容をお客さんからのいい言葉だらけのコメントではなく、チェックシートによる業者の評価を見える形にしないとダメだと思うのです。

で、サイト上で皆さんが目にする主な運営会社のコメントは以下の通りです

シンプルなお葬式(株式会社みんれび)運営会社メッセージ

人生のエンディングを考えることは、決して不謹慎ではなく、むしろ前向きなことだと思います。今日一日をより良く生きることができるのではないでしょうか。

迎えて欲しくない。迎えたくない。でも、いつかは誰もが迎える死。
家族や親族は、突然のことで、どうしていいかわからないものです。
けっして、平常心ではいられません。
そんな中、お葬式を挙げるためにあわてて葬儀会社を調べ、とぼしい知識で決定しているのが実情です。 

地域によって違うお葬式の風習、お葬式の費用、祭壇の違いなど、
何かと日本のお葬式は分かりづらいものです。 

お葬式に詳しくなる必要はありませんが、
前もって事前に知っておくことはとても大切です。 

世の中には、たくさんの葬儀会社があります。
「不安」「心配事」の尽きない葬儀業界に新しい風を起こすために、私たち「みんれび」は活動しています。お葬式のマナー、適正価格、お葬式の流れなど的確な葬儀情報のご提供と、皆さまが心から安心してご利用できる葬儀会社選びのお手伝いをさせていただきます。 

良いお葬式だった。故人もきっと喜んでいます。
葬儀会社がそんな言葉をかけてもらえるように、
お葬式の疑問・不安を解決することが、私たちの仕事です。

三日坊主のツッコミ:『「不安」「心配事」の尽きない葬儀業界に…』不安、心配事の尽きない葬儀業界なんて失礼な。不安な気持ちや心配事は葬儀業界ではなく、葬儀そのものに対する無知が招くものですし、それをサポートできる環境(葬儀組・長老の存在)が生活になくなってきたからですよ。

だから最初は、そのような知識を提供するサイトがいっぱいあったじゃないですか。それをいつの間にか知識を提供する事から、葬儀を販売する事に目をつけて、サポートできる環境の破壊を手助けしているのは御社のようなシステムじゃないですか?

小さなお葬式(株式会社ユニクエスト・オンライン)運営会社メッセージ

全ての人は必ず死を迎えます。これは決して避ける事のできない事実です。
残されたご家族がこの事実を受け入れ、新たな生活への第一歩を踏み出す為にも、お葬式は非常に重要なものだと私たちは考えています。

しかし、そのお葬式は不透明で料金が高すぎました。

お葬式は一生に数回しかない為、お客様の葬儀・葬式に対する知識はどうしても不足してしまいます。この状況下で葬儀社・葬儀屋は不透明な価格設定を行い、本来行われるべき適正価格の追求が行われてこなかったと考えています。そこで私たちは日本の葬儀業界を改革し、不透明な葬儀・葬式を透明化する事が必要だと考えました。

つまり、葬儀社・葬儀屋の考えるお葬式ではなく、お客様が本当に求めるお葬式を提供することに徹するべきだと考えたのです。多くのお客様とお会いさせていただき、いただいた多くのご意見から議論を重ねこのサービスは生まれました。

 三日坊主のツッコミ:『この状況下で葬儀社・葬儀屋は不透明な価格設定を行い、本来行われるべき適正価格の追求が行われてこなかったと考えています。』当たらずも遠からずですな。確かに葬儀社も調子に乗っている時期がありましたから。ただ、費用の改革をあなた方が考えたのではなく、巷にあふれる独立業者の安売り商品に目をつけたのでしょう?

『そこで私たちは日本の葬儀業界を改革し、不透明な葬儀・葬式を透明化する事が必要だと考えました。』透明化はいいと思うのですが、そのために葬儀の文化をおざなりにするような商品を提供する、特に、直葬や1日葬なんてのをラインナップする事には抵抗はなかったのですか?

 

イオンのお葬式(イオンライフ株式会社)代表取締役メッセージ

私たちを取り巻く環境は時代とともに大きく変化しております。産業構造の変化、人口の都市圏集中化、高齢化にともない葬儀やお墓に対する価値観やニーズも大きく変わりつつあります。その中で、イオンライフの社員で喪主を経験した者の不満や要望のもと、同様の声がお客さまの中にも多い事を知り、そんなお客さまの声に応えるサービスを提供したいという一心で、イオンライフは2009年9月より葬祭事業に参入いたしました。

私たちの活動の根本にあるのは「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」という創業以来変わらぬ理念、そして「お客さま第一」の姿勢です。「イオンのお葬式」はイオンの企業理念である「お客さま第一」の姿勢を貫き、価格も品質も明瞭なイオン基準で提供致します。

価格面では、低価格を実現するために徹底的にコストを洗い出し、これ以上追加料金がかからないという「総額見積り」を提示し、ご納得いただいた上でお葬式を執り行います。また品質面では、イオンライフの社員が自分自身のことと捉え、「こうしてほしい」「これは絶対にしてほしくない」というお客さまの立場に立った、140項目にわたる「葬儀サービス品質基準」を独自に定めました。その主旨に賛同し、厳しい研修訓練をクリアした全国約540社の葬儀社を「イオン特約店葬儀社」と認定しお葬式をさせていただきます。

お葬式は、仏教でいうところの亡くなられた方が浄土へ旅立たれるための大切な儀式であり、ご遺族にとっては大切な人の死を乗り越えるための儀式であります。また、故人さまを敬い、感謝の心をもち、「命の繋がり」や「命の尊さ」をご遺族や会葬者の皆さまが感じる場でもあるのではないかと私たちは考えます。

故人さまを敬う心、ご遺族をいたわる心、会葬者をもてなす心。「イオンのお葬式」は3つの礼をつくす心を大切にしたいと思います。

三日坊主のツッコミ:『イオンの企業理念である「お客さま第一」の姿勢を貫き、価格も品質も明瞭なイオン基準で提供致します。』イオンさんのプライベートブランド好きです。安くて、品質がいい。ところが、葬儀はそうはいかない部分もあります。どうしても通常の葬儀(家族葬〜)を行おうと考えると、最低50万円は必要なんですな。これがネックになる方もいるんですけど…

『「命の繋がり」や「命の尊さ」をご遺族や会葬者の皆さまが感じる場でも…』と仰るなら、せめてお通夜を省くような葬儀はやめましょうよ。感じる場を提供するためには、その時間を端折ってはいけないのです。でも、現実は、縁の深い方でも故人と同席できないプランも存在しますし、それを叶えるためにはお金がかかるんですケド。

いい葬儀(株式会社鎌倉新書)ホームページより

「いい葬儀」は、全国の葬儀社の情報が集まる出版社「株式会社鎌倉新書」が運営する葬儀・お葬式相談の第三者機関です。
ご葬儀を経験されたお客様の声をもとに、評判のよい葬儀社のみ厳選してご紹介いたします。

故人とのお別れの時間を、ただ忙しかった思い出にするのではなく、後悔のない充実したものとするために、経験豊富なアドバイザーとしてお手伝いさせていただきます。

三日坊主のツッコミ:ちょっと鎌倉新書さんは、他に関連するサイトが多すぎて、直接のメッセージにインパクトがなさすぎて突っ込めないんです。

ただ、『故人とのお別れの時間を、ただ忙しかった思い出にするのではなく、後悔のない充実したものとするために』とあるのなら、上記の紹介業者と同じく、プランの中には、故人と時間を共有する事を大切にしようと思えば費用がかかるケースが多いのと、他社と同じようなプランばかりばかりっちゅう事ですわ。

今回の本筋です

さて、ここまでAmazonお寺さん便に商品を提供している葬儀紹介業社というものが、どのような考えを持ち、システムで運営しているかをおさらいできたと思います。各社とも、お寺さんの紹介を行っておりますし、実際にご利用になった方もいると思うのです。

こういった葬儀紹介会社から、葬儀を依頼する、僧侶を依頼する事についての賛否の意見は様々ですが、一つ言える事は、葬儀社が仕事を欲している背景事情と、お寺さん紹介に登録されている方の背景事情は、全く違うという事です。

Amazonお寺さん便だけがクローズアップされますが、実際に寺院運営に成功しているというか、その心配を必要以上に考えなくてもいい環境にいる立場のお寺さんはごく一部です。その運営方法については情報が開示されていないので、私たちが知り得る事はできません。

また、葬儀や僧侶を紹介する事によって事業者が成り立つシステムの性質上、そこには中間利益が取られています。

本来、この部分に危機感を持って葬儀社は料金設定を見直すなり、宗教界がお布施についての意味を伝える努力を考えれば良かったのですが、それを怠ったため、無理やり定価に押し込められ、結果、消費者が少し高いところから始めないといけなくなったのです。そこを還元するという考えを持たなかったのです。

Amazonお寺さん便に登録されている方の記事です

今回は、寺院運営に危惧を持ち、背に腹を変えれないというか、やむなく事情をも飲み込んで、あえて登録している事を全面に出されているお寺さんの記事を引用する事をお許しいただきましたので、これを紹介したいと思いここまで書いてきました。

当方のブログも、葬儀関係者はもちろんの事、宗教関係の方もご覧いただいているでしょうし、また、一般の皆さんも見ていただいていると思います。この問題を考える事によって、何かが見えてくるかもしれない。その景色は、人それぞれだと思います。

死に関連する事業者たちの、後手後手に回る対応策が結果的に自分たちの首を絞めることになり、消費者のためのサービス提供をと謳ってはいるが、実際は、その事業者たちを利用して、消費者不在の商品ばかりが生み出されている現実を考えて欲しいと思います。

政治と同じで、関心を持たないから監査機能が働かないのです。私たちの文化は私たちが守らないと後世には残らないのです。その責任は、今を生きる人全員にあります。そんな事を考えていただける一端になれば幸いと思い、引用させていただきます。

真宗大谷派の住職さんで「浄土真宗の法話案内リレーコラム」の中で投稿されています。

私はamazonで「注文」される僧侶【瓜生崇】 | リレーコラム|浄土真宗の法話案内

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